2020-09-04

独禁法の害悪

競争の過程において、企業の市場シェアは支配力を示すのではなく、全体的な効率性を映す。一方、独占の力はつねにビジネスの競争や協力に対する法規制を伴う。これは純粋な市場での活動とは言えない。
Dominick Armentano, Antitrust: The Case for Repeal

独禁法の歴史が明らかにするように、この法律はしばしば、高コストで非効率な企業を、革新的な競争相手による低価格から守る避難所の役割を果たす。政府から差別価格で訴えられた企業はたいてい、法を守るため値上げを強いられる。
Dominick Armentano, Antitrust: The Case for Repeal

企業の合併・買収を規制すると、より有能な経営者の手に生産活動を任せる妨げになりかねない。たとえば経営不調の国内企業が海外企業との競争を有利にするため、合併などを必要とする場合だ。
Dominick Armentano, Antitrust: The Case for Repeal

独禁法は政府による規制の一種であり、あらゆる政府規制と同じく、経済を非効率にしがちだ。競争を守るという名目で独禁当局が介入した結果、効率的な競争の過程が妨げられてきた。企業は値下げしたくても、独禁法でそれを制限される。
Dominick Armentano, Antitrust: The Case for Repeal

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