2020-09-07

自由の鉄則と戦争

自由主義の鉄則は、他人の身体と財産に対して脅迫や暴力の行使(攻撃)をしてはならないことだ。暴力が許されるのは暴力を振るう相手に対してだけである。すなわち他人の攻撃的な暴力に対する防衛的な暴力のみが許される。要するに、攻撃してこない相手への暴力は許されない。
Murray N. Rothbard, Egalitarianism as a Revolt against Nature

戦争に対する自由主義の基本姿勢はこうだ。身体と財産の権利を守るため、犯罪者に対して暴力を使うのは正しい。罪のない人々に対する権利侵害は容認の余地がない。したがって戦争が妥当なのは、暴力の行使が個々の犯罪者だけに厳格に限られる場合のみである。
Murray N. Rothbard, Egalitarianism as a Revolt against Nature

国家間の戦争の際立った特性は、国家はそれぞれの国民に対する課税によって存在しているという事実である。したがって他国に対するいかなる戦争も、課税の増加と拡大につながる。すなわち、自国民に対する攻撃につながるのだ。
Murray N. Rothbard, Egalitarianism as a Revolt against Nature

特定の戦争では国によって罪の軽重はあるものの、自由主義にとって最も重要なのは、政府のいかなる戦争参加も非難することだ。あらゆる政府に圧力をかけ、戦争を始めないようにさせよう。すでに始めた戦争はやめさせよう。敵味方を問わず市民の被害を小さくさせよう。
Murray N. Rothbard, Egalitarianism as a Revolt against Nature

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