$100 Oil Is Solving Russia's Budget Problem | OilPrice.com [LINK]
【海外記事より】中東での紛争に伴う原油価格の高騰が、ロシアの財政状況に予期せぬ恩恵をもたらしています。イランとの戦争やホルムズ海峡の実質的な封鎖を背景に、原油価格が1バレルあたり100ドルまで急騰したことで、ロシアの今月の石油収入は過去4年間で最高水準に達しました。これにより、当初計画されていた予算削減が見送られるだけでなく、ウクライナでの軍事支出をさらに増強する可能性も浮上しています。
わずか1ヶ月前まで、ロシアは石油・ガス収入の激減に直面していました。主要な買い手であったインドがスポット市場から撤退し、ロシア産原油の割引率も拡大していたため、政府は経済見通しの下方修正や、予備基金への積立基準の引き下げを検討していたほどです。しかし、中東情勢の悪化が世界のエネルギー市場に史上最大の混乱をもたらした結果、状況は一変しました。米国がロシア産原油の購入を事実上黙認する姿勢に転じたこともあり、ロシアの主力油種であるウラル原油の価格は約2倍の100ドル前後まで上昇し、インドからの需要も再び急増しています。
この収入増を受け、ロシア当局は2026年の経済成長予測の下方修正案を撤回しました。タンカーの追跡データによれば、3月の石油収入はウクライナ侵攻直後の2022年以来の極めて高い水準を記録しています。ウクライナによるバルト海沿岸の主要港へのドローン攻撃が続き、輸出能力が一部阻害されているものの、価格高騰による利益がそれを補って余りある状態です。中東での戦争という外的要因が、図らずもロシアの財政難を解消し、軍事経済を支える皮肉な構図となっています。
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