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2026-03-27

石油取引でドル回避

India Increasingly Using Dollar Alternatives for Oil Purchases [LINK]

【海外記事より】インドが石油取引において米ドルを回避する動きを強めています。現在、中東での戦争によって世界の原油供給が圧迫される中、米国はインドに対し、制裁下にあるロシア産石油の購入を認める免除措置を与えてきました。しかし、この免除が2026年4月11日に期限を迎えることを受け、ロシアの精製業者はより持続可能な決済手段を模索しています。関係筋によれば、インドの顧客がルピーを海外口座に預け、それを人民元やUAEディルハムに換算して決済する仕組みが広がっています。取引銀行の判断により、シンガポールドルや香港ドルが使われるケースもあり、インドは免除開始以来、すでに6000万バレルのロシア産石油をこの方法で購入したと報じられています。

こうした動きは、長年続いてきた「ペトロダラー」体制に新たな亀裂を生じさせています。ドイツ銀行は、現在の紛争がドル支配を侵食し、「ペトロ人民元」の始まりを加速させる触媒になり得ると警告しました。ペトロダラーとは、1970年代にサウジアラビアが石油取引をドルで行うことに合意したことで確立された、ドルを基軸通貨とする仕組みのことです。世界中の国々が石油を買うためにドルを必要とすることで、ドルに対する一定の需要が保証され、それが米国の巨額の赤字財政や国債発行を支えてきました。しかし、脱ドルの動きが進めば、この「捕獲された市場」が失われることになります。

脱ドルの加速は、米国経済に深刻な影響を及ぼす可能性があります。現在、世界各国はドルの「武器化」や米国の財政的な無責任さ、そして39兆ドルを超える膨大な債務への懸念から、ドルへの依存を減らそうとしています。もし世界が貿易にドルを必要としなくなれば、ドルの需要は急落し、価値の暴落を招きます。また、米国債の金利が急騰すれば、すでに国防費やメディケア(高齢者向け医療保険)の予算を上回るほど膨れ上がっている利払い費がさらに増大し、政府の財政運営は立ち行かなくなります。石油取引における通貨の多様化は、単なる決済手段の変更にとどまらず、ドルの基軸通貨としての地位と米国経済の根幹を揺るがす事態となっているのです。

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