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2026-03-26

安易な勝利宣言

We Did Win, Didn't We? | The Libertarian Institute [LINK]

【海外記事より】トランプ大統領がケンタッキー州での集会にて、わずか13秒の間に5回も「我々は勝った」と宣言したことに対し、評論家チャールズ・ゴイエット氏が歴史的な教訓を交えて鋭い疑問を呈しています。かつてジョージ・W・ブッシュ大統領がイラク侵攻開始からわずか6週間後に、空母の甲板で「任務完了」を掲げて勝利を演出したものの、実際にはその後9年近くも戦争が続いた例を引き合いに出し、大統領の安易な勝利宣言がいかに危ういものであるかを指摘しています。

歴史を振り返れば、ナポレオンのロシア遠征や日本の真珠湾攻撃など、敗北を予想して戦争を始める者は一人もいません。かつてのベトナム戦争でも、アメリカは圧倒的な制空権や枯葉剤、最新のコンピュータ技術を駆使して戦いましたが、結果として1975年にサイゴンの大使館屋上からヘリコプターで撤退するという屈辱的な結末を迎えました。ゴイエット氏はマイク・タイソン氏の言葉を引用し、「誰にでも計画はある。口を殴られるまでは」と、戦争の予測不可能性を強調しています。

特に注目すべきは、2002年に行われた大規模な軍事演習「ミレニアム・チャレンジ」の事例です。この演習では、最新技術と中央集権的な情報網を持つ「ブルー・チーム」に対し、退役海兵隊将軍ポール・ヴァン・ライパー氏率いる「レッド・チーム」が、バイクの伝令や灯火信号、さらには礼拝の呼びかけにメッセージを紛れ込ませるなどの非対称な戦術を駆使しました。結果、ハイテクを誇るブルー・チームの艦隊は、爆薬を積んだ小型スピードボートなどの奇襲によって壊滅的な打撃を受けました。しかし、ペンタゴンは演習を一時中断し、沈没したはずの艦船を復活させ、レッド・チームの戦術を禁止するなどの「ルール変更」を行って、ブルー・チームが勝つようにシナリオを書き換えたのです。ヴァン・ライパー氏はこの捏造に抗議して辞任しました。

ゴイエット氏は、現代のイラン情勢においても、ルビオ国務長官やヘグセス国防長官といった政権内の「主戦論者」たちが、こうした非対称戦争の教訓を無視しているのではないかと危惧しています。コンピューターが「勝利」を告げる一方で、実際の泥沼の戦場では敗北が迫っていたベトナム戦争の二の舞を演じようとしているというわけです。かつてロン・ポール氏がイラク戦争の終結について「歩いて入ったのだから、歩いて出ればいい」と説いたように、ゴイエット氏は大統領に対し、単に勝利を叫ぶのではなく、一刻も早く兵を帰還させるべきだと結んでいます。

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