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2026-03-27

プラチナ系に需要上積み

Slowdown in Electric Vehicle Transition Boosts Platinum Group Metal Optimism [LINK]

【海外記事より】電気自動車(EV)への移行ペースが鈍化していることを受け、白金族金属(PGM)市場に楽観的な見方が広がっています。プラチナやパラジウムは、ガソリン車やディーゼル車の排ガス浄化装置である触媒コンバーターに不可欠な素材です。自動車産業はプラチナ需要の40%から50%、パラジウム需要に至っては80%から90%を占めており、業界全体でPGMの約60%を消費しています。先週ヨハネスブルグで開催された業界会議では、昨年の危機的なコスト削減ムードから一転し、慎重ながらも前向きな姿勢が目立ちました。その背景にあるのが、当初の予想を上回るハイブリッド車(HV)の普及です。

数年前までの予測では、内燃機関車からバッテリー式EV(BEV)への急速な転換が進むと考えられていました。しかし実際には、EVへの移行は想定より緩やかに進んでおり、一方でハイブリッド車の生産が拡大しています。ハイブリッド車は従来のガソリン車と同等、あるいは走行条件によってはそれ以上のPGMを必要とします。かつてハイブリッド車は一時的な「橋渡し」の技術と見なされていましたが、最新のデータでは、今年のハイブリッド車の世界生産台数は前年比12%増の2630万台に達し、自動車生産において持続的な貢献を果たすことが示唆されています。

この変化には、各国の政策転換も大きく影響しています。米国では排出ガス基準の緩和やEV購入補助金の打ち切りにより、電動化のスピードが落ちており、これが内燃機関やハイブリッド車のシェア維持につながっています。世界最大の自動車生産国である中国でも、EVの成長が落ち着きを見せる中でハイブリッド車がシェアを伸ばし、生産の27%を占める見通しです。また、欧州でもドイツなどでEV補助金が廃止されたほか、2035年の排出ガス規制が見直され、内燃機関車の完全廃止から二酸化炭素削減目標への変更が検討されるなど、ハイブリッド車の生産を後押しする動きが出ています。

こうした動力移行予測の下方修正により、2026年には約78万オンスのPGM需要が上積みされると試算されています。昨年の貴金属相場の上昇局面で、プラチナは92%、パラジウムは65%の価格上昇を記録しましたが、ガソリン車時代の終焉という「暗雲」が業界を覆っていました。しかし、電動化への道筋が地域ごとに多様化し、複雑な市場環境が続く中で、触媒を必要とする車両のシェアが予想以上に維持されるという見通しが、PGM市場に新たな活力を与えています。

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