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2026-03-26

傲慢の果てに

Trump's American Tragedy | The Libertarian Institute [LINK]

【海外記事より】現在、アメリカ政治の舞台は、あたかも「狂った王」が主役を演じるギリシャ悲劇のような様相を呈しています。ブラッド・ピアース氏は、一度は歴史的な復活を遂げ、大統領の座に返り咲いたドナルド・トランプ氏が、いまや自身の過信と高齢ゆえの混乱によって、深刻な末路を辿りつつあると指摘しています。かつては傲慢ながらも既存の支配層を打破するヒーローとして支持を集めたトランプ氏ですが、第2期政権の最終章とも言える現在、その行動は常軌を逸し、現実との接点を失いつつあるようです。

今年初め、トランプ氏はベネズエラのマドゥロ大統領を拘束するという強硬策に出ました。この作戦が国内で一定の支持を得たことで彼の慢心は加速し、十分な戦略的検討もないままイランへの攻撃に踏み切りました。しかし、この軍事行動は戦略的な大失敗に終わっています。トランプ氏は「4日間で終わる」と踏んでいたようですが、実際には交渉相手を失い、かつての歴代大統領が恐れたホルムズ海峡の封鎖という事態を招いています。さらに、イランによる周辺同盟国への攻撃に驚きを見せたり、不都合な戦況の映像をすべて「AIによる捏造だ」と主張したりするなど、その言動は支離滅裂さを増しています。

トランプ氏の変容は外交面だけにとどまりません。彼は自身の政治運動である「MAGA(アメリカを再び偉大に)」を「私自身のことだ」と断じ、側近への絶対的な忠誠を強要しています。80歳という高齢もあり、彼が発信するメッセージは、まるで激しい怒りに駆られた認知症患者のブログのようだと揶揄されるほどです。世界を破壊しうる核兵器のボタンを握る人物が、いまやイデオロギーに染まった「イエスマン」だけに囲まれ、孤独に暴走を続けています。

さらに彼は、イラン情勢が泥沼化する一方で、次は隣国キューバを「自由にするか、あるいは奪い取る」と宣言し、自分は何でも望むことができると豪語しています。文学的な悲劇の構造に照らせば、こうした「傲慢(ヒュブリス)」の果てに何が待ち受けているかは明白です。私たちは今、かつてないほど現実離れし、脳卒中を起こしかねないほど興奮状態にある指導者による、アメリカの悲劇の最終幕を目撃しているのかもしれません。

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