反攻の成功見込まず、ポリティコ報道
アンチウォー・ドット・コム
(2023年5月18日)
バイデン米政権は、ウクライナ戦争が朝鮮半島情勢と同様に数年、場合によっては数十年にわたる「凍った戦争」になることを覚悟している。米政治専門サイト、ポリティコが18日報じた。
Report: US Preparing for Ukraine War to Become a Frozen Conflict
— Antiwar.com (@Antiwarcom) May 18, 2023
The US doesn't expect Ukraine's counteroffensive to be successful
by Dave DeCamp@DecampDave #Ukraine #Russia #NATO #UkraineRussiaWar #RussiaUkraineWar https://t.co/knRcPJq8kM pic.twitter.com/GYdtdEndi8
米政府関係者は、ウクライナとロシアの双方が越えないことに同意する境界線をどこに引くかという選択肢を含め、凍った戦争の可能性について議論しているという。ポリティコの記事によれば、戦闘を凍結するという考えは「政治的に受け入れやすい長期の結果」になりうる。
米政府がこの可能性を検討しているのは、ウクライナが長らく待ち望む反攻で多くの領土を取り戻せないと予想しているため。ポリティコによると、米国は今回の攻撃で「ロシアに致命的な打撃を与えることはないだろう」と予想しているという。
米国のある高官は、紛争が凍結されるかどうかにかかわらず、政権は長期でウクライナを支援する準備を進めていると述べた。「凍っているように見えようが、解凍しているように見えようが、我々は長期的な計画を立てている」と、この当局者はポリティコに語っている。
長期の支援とは、ウクライナの武装を継続し、同国の軍隊を北大西洋条約機構(NATO)と相互運用できるようにすることだ。NATO加盟国の中には、同盟内でのウクライナの地位を向上させたいと考えている国もある。米国と西欧のNATO加盟国は、ウクライナに加盟への具体的な道筋を示すことに消極的だが、将来的には何らかの新しい保証が期待されている。
ポリティコによると、ウクライナに対する新たな保証は「NATO第5条(加盟国の一つに対する攻撃はNATO全体への攻撃とみなす)流に相互防衛を結ぶことから、イスラエル流にウクライナとの武器取引をロシアに対する抑止力とすることまで」多岐に渡る可能性がある。米当局者によれば、NATOは最低限、ウクライナの武器と互換性があることを確認し、ウクライナ軍と共同訓練を行うだろうという。
ロシアがウクライナに侵攻した主な動機の一つはウクライナとNATOの協力であり、戦争初期の短期間の交渉でロシアが要求したのはウクライナの中立だった。このためNATOがウクライナの武装を継続するような凍った戦争は、おそらくロシアにとって受け入れがたい。ロシア政府関係者は交渉に前向きな姿勢を示しているものの、ロシア政府は、同国の目標は軍事手段によってのみ達成されると考えると述べている。
現在の戦線で紛争が凍結された場合、ウクライナは侵攻直後にロシアと交渉した際よりも大幅に多くの領土を失うことになる。しかし和平交渉は米国とその同盟国によって阻止され、バイデン政権はいまだに、長続きする外交的解決を推し進めることに関心を示していない。
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