2023-05-25

ウクライナ諜報機関、プーチン氏殺害を計画

アンチウォー・ドット・コム
(2023年5月24日)

ウクライナの諜報機関は、ロシアのプーチン大統領の殺害を試みていると言っている。最近のクレムリン(大統領府)へのドローン攻撃の後、同大統領の暗殺を盛んに企んでいることを高官が認めた。
ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長は、ドイツ紙ウェルトのインタビューに対し「プーチンは我々がどんどん近づいてきていることに気づいている」と語った。プーチン氏は殺害リストの筆頭であり、それは同氏が「物事を調整・決定するからだ」と付け加えた。

同副局長によると、プーチン氏が「引きこもったまま」であるため、情報総局は同氏の殺害に失敗したという。スキビツキー氏は、プーチン大統領が「今、頭を出し始めている」ため、すぐに新たな試みが行われる可能性があると示唆した。 

ウクライナ政府関係者は以前にも、プーチン氏の殺害を試みたことを認めている。昨年、情報総局のブダノフ局長はウクライナ・プラウダのインタビューで「プーチン暗殺の試みがあった。……絶対に失敗する試みだったが、(2022年3月ごろに)実際にあった」と述べている。

3週間前、プーチン氏がオフィスを構えるクレムリン上空で、2台のドローン(無人機)が撃墜された。しかし攻撃が起こった際、プーチン大統領はクレムリン内にいなかった。クレムリンのペスコフ報道官は、ロシアはドローンをプーチン氏暗殺の試みとみなすと述べた。

ウクライナ戦争が始まって1カ月後、イスラエルのベネット首相(当時)は、プーチン大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談に臨み、停戦近くまで漕ぎ着けた。和平交渉は米国によって阻止されたが、プーチン氏は会談の間、ゼレンスキー氏を暗殺の対象にしないと約束した。ロシア政府はプーチン氏の命が狙われるまで、この合意を守ってきたようだ。

ロシアがこの約束を守り続けるかどうかは不明だ。ゼレンスキー氏は数週間、自国外で同盟国を回り、相手国と会談している。

クレムリンへのドローン攻撃を受け、ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)は、ゼレンスキー氏の「物理的排除」を求めた。ロシア大統領府は声明で「ロシアは時と所を問わず適切と思われる対抗措置を講じる権利を留保する」と述べた。

スキビツキー氏は、ウクライナの殺害リストのもう一人の名前は、民間軍事会社ワグネルの創始者エフゲニー・プリゴジン氏であると明かした。「我々は彼を殺そうとしている」と述べ、「我々の優先事項は、部下に攻撃を命じる者(プリゴジン氏)排除することだ」と付け加えた。

スキビツキー副局長はさらに、標的とするロシア高官を2名挙げた。「しかし最終的には、誰もが自分の行動に責任を負わなければならない」とし、「ゲラシモフ参謀総長とショイグ国防相は攻撃を計画し、今や引き返すことはできない」と述べた。

ウェルト紙はスキビツキー氏に対し、ロシア国内の民間人が殺害リストに加えられる可能性はあるかと尋ねた。同氏は「我々は戦争中であり、これらは我々の敵である。もしある重要人物が(ロシアの)ために兵器を製造し、資金を提供しているのであれば、排除することで多くの民間人の命を救うことができる」と述べた。「国際条約によれば、これは正当な目標だ」

米政府は、ウクライナがすでにロシア国内で標的暗殺を行ったと考えている。昨年、(ジャーナリストの)ダリア・ドゥギナ氏が自動車爆弾で死亡した。父親である(哲学者)アレクサンドル・ドゥーギン氏が攻撃の標的になったのではないかと疑われている。

Ukrainian Intelligence Says It’s Trying to Kill Putin - News From Antiwar.com [LINK]

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