官民癒着は儲かる
大企業は大きな政府と癒着し、救済、補助金、保護など縁故による不労収入を得ようとする。これは労働と資本の配分を歪め、生活水準を低下させる。犯罪が社会には悪くても犯罪者には良いのと同様、官民癒着(cronyism)は経済に悪くても当事者には良い。
The ROI for Cronyism is Huge
競争は正々堂々と
米ジョージア州は官民癒着に対し断固とした姿勢を示し、政府の資金でタクシー会社を救済することを拒否し、ライドシェア(相乗り)企業の参入の権利を支持した。タクシー業界はサービスでなく政治力でライドシェア企業に勝とうとしていた。
Sorry Crony Cabs, You Have To Compete Just Like Everyone Else
格差を生み出すもの
大きな政府は勝者と敗者を生み出す。企業や業界と仲良くなり、規制で競争を排除し、補助金を与える。勝者と敗者はわかりにくい場合もあるが、勝者は政府と癒着した少数の集団で、敗者は政府への影響力がほとんどかまったくない人々だ。
Patrick Tyrrell, 8 Big-Government Policies That Hurt the Poor (2017.5.23)
特権社会への逆行
今の欧米諸国は前近代に逆戻りしたかのように、自由競争で稼ぐより特権にありつくほうが得だ。経済が停滞し富の格差が広がるのは、特権を求める「レントシーキング(rent-seeking)」が横行するから。政府は職業の許認可や知的財産の特権化でサービスの供給を減らし、一部業者に特権を与える。
How bureaucracy and crony capitalism stifle innovation | Matt Ridley
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