2018-07-21

よりによってあの国で

よりによってあの国で
中東のテロの多くに影響を及ぼしたワッハーブ派(Wahhabi Islam)誕生の地サウジで、トランプ大統領が過激派やテロとの戦いを話すとは皮肉だ。大統領はイランがテロを支援していると非難したが、イランは「イスラム国」と戦う中東の少数の国の一つである。
'Trump talks about fighting extremism from birthplace of Wahhabism'

政治的都合
トランプ米大統領が真剣なら、演説で「イスラム国」に最も抵抗している両国に言及しただろう。イラク(government of Iraq)とシリアだ。しかし何も言わなかった。イランを最大のテロ支援国として描こうとしたが、その実例を何もあげなかった。
‘Arab NATO’ reserve force to fight terrorism is ‘myth & propaganda’

 (一部の)テロとの戦い
トランプ米大統領が戦いたいと言うイスラムのテロとは、米国の同盟国や関係者、企業を脅かすテロのことだ。サウジアラビアが国家ぐるみで支援するテロではないし、サウジがイエメンで実行するテロ作戦でもない。
Trump talks tough on extremism in Middle East - but it's guns, oil, and money that matter

 「すばらしい仕事」
最も反動的な二つのアラブ国家、サウジアラビアとエジプトは現在、親密な同盟国だ。トランプ米大統領が称賛するエジプトのシシ大統領は、同国初の民主政権をサウジの助けを借りて転覆し、数百人もの抗議者を射殺、数千人を投獄・拷問した。
The Great White Father Comes to Saudi Arabia

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