2016年5月6日金曜日

〔本〕『税が悪魔になるとき』

著者 : 斎藤貴男
新日本出版社
発売日 : 2012-08

消費税礼賛の幻想

公平で経済活力を奪わないとサラリーマン層に受けのよい消費税。しかし実際には中小ベンチャーの成長を妨げ、一部の大手企業を輸出還付金という名の補助金で不当に潤す。経済活力を奪い庶民の生活水準を下げる法人税・所得税の強化案には賛同できないが、消費税礼賛の幻想を打ち砕く本として価値がある。

<抜粋とコメント>
"「消費税」という名称が、そもそもおかしい。…事業者と消費者、あるいは事業者同士の間の力関係で、弱い側がより多くを負担"(斎藤、p.16)
# 形式的に消費税分を上乗せしても、本体の値引きで実質負担することに。

"銀行には消費税を納めるための積立商品もある…消費税分の金額を確保しておかなければ…滞納せざるをえない場合も出てくる"(斎藤、p.46)
# 赤字でも納税義務。資金繰りに窮し滞納相次ぐ。滞納額は国税の半分以上。

"ヨーロッパの消費税にあたる「付加価値税」がフランスで導入されたのも、輸出産業に(輸出還付金の形で)「補助金」を出すため"(湖東、p.84)
# 経団連が消費増税を支持する本当の理由。輸出大手に事実上の補助金。

"「目的税」というのは、その税収でその目的の歳出をまかなわなければなりませんが、消費税だけで社会保障全体をまかなうことはとうていできません"(湖東、p.122)
# 消費増税の目的に社会保障を掲げるまやかし。

アマゾンレビューにも投稿。

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