2016年5月3日火曜日

〔本〕『本当はひどかった昔の日本』


「昔はよかった」の嘘

子どもの虐待死や放置死の報道があるたびに「近ごろの母親は無責任だ」という声が上がり、凶悪な少年犯罪が起きれば「近ごろの子は切れやすい」「戦後の教育が間違っている」などの意見が湧き上がる。だがそれは違う。「昔の日本はよかった」という俗説を、古典文学に基づき論駁する。

<抜粋とコメント>
"平安初期に書かれた『日本霊異記』には、男遊びに精を出す若い母親が子どもらを長いこと放置して乳を与えずに飢えさせた話がある"
# 母親による子供の虐待死や放置死は昔の日本にもあった。

"『古事記』『日本書紀』のヤマトタケルノ命は十六歳のころ、人をだまして、熟した瓜を切るように斬り殺す残虐な少年"
# 凶悪な少年犯罪で「近ごろの子は切れやすい」「戦後教育が間違っている」と非難する誤り。

"〝夜泣する子は七浦七里枯るゝ〟と、村を出て行くように迫られたシングルマザーが、追いつめられて我が子を木の根もとに埋めた話"
# 子育てを巡る世間の無理解や冷たい視線に、母親が追い詰められる構図は昔から。

"子のない老人は江戸時代にもいたのですが、養子や婿養子、孫との同居でしのいでいた…江戸時代の家族は…崩壊していたとも見える"
# 介護や生活保護で、血縁で結ばれた家族に多くを期待する現在の考え方には無理。

アマゾンレビューにも投稿。

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