2016年5月7日土曜日

〔本〕『マイ国家』


国家という虚構

他人の財産を個人が奪えば盗賊、せいぜい義賊だが、国家は税として堂々と行う。武力の所持・行使は個人に許されないのに、国家は自衛権の名目で認められる。その差別に合理的な根拠はない。国家の虚構を暴く表題作。

<抜粋とコメント>
"領土とはこの家、国民とはわたし、政府もわたし。小さいといえども、立派な国家だ"
# 現実の国家も、このマイ国家以上の合理的な存在根拠があるわけではない。

"政府とは、ていさいのいい一種の義賊なんだな。しかも、おっそろしく能率の悪い義賊さ。大がかりに国民から金を巻きあげる。…末端まで来る時には、すずめの涙ほどになる"
# 最初にごっそり取るのは善人面をした政治エリート。

"老子とかいう、古代中国の人が言っていたぞ。民が飢えるのは、税を食うやつが上にたくさんいるからだとね。自分で貧民を作っておき、かすかに助けるだけのことだ"
# だが政府はつねに、貧困層増大の責任を政府以外に押しつける。

"凶器とはなんだ。軍備と言え。自衛権は国家固有のもので、そのためには必要な軍備の所持と行使とがみとめられている"
# 自衛権を理由とする武装が国家には当然のものとして認められ、主権者であるはずの個人には認められない矛盾。

アマゾンレビューにも投稿。

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