ジャーナリスト、コナー・フリーマン(2022.4.19)
米国民は、政府の血にまみれた支配者たちがウクライナでの戦争を無慈悲に長引かせることを許している。加担するメディアは宣伝し、嘘をつき、政府がその最悪の攻撃性を倍加させるように仕向けた。プーチン露大統領を困らせ、ロシアを破壊するために、タカ派の無謀な第3次世界大戦の賭けが続いている。
バイデン政権と他のタカ派は、ウクライナでの戦争が終わることを望んでいない。彼らだけでなく、NATO加盟国の中にも、戦争がいつまでも続くことを望んでいる国がある。
ウクライナのゼレンスキー大統領はここ数週間、自国がNATOに加盟しないことを繰り返し認めているが、ワシントン・ポスト紙が引用した当局者や外交官によれば、一部の加盟国は、ウクライナ政府がロシアの重要な要求を受け入れるのを嫌がっているという。
ワシントン・ポスト紙の記事が掲載された直後、エストニアのカラス首相は 「どんな犠牲を払っても平和を」という考えに警鐘を鳴らした。欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表もこの考えに共鳴し、戦争がどのように終わるかが重要だと述べた。
米国、EU、NATOが望むのは、単に現状維持ではない。この戦争にはるかに深く、危険な形で関与しようとしている。米国は戦争が始まって以来、ウクライナに25億ドル以上の軍事支援を行い、ほぼ毎週新しい武器を追加してきた。ジャベリン対戦車ミサイル、各種武装ドローン、スティンガーミサイルなどだ。
バイデン大統領は最近失言し、米軍がポーランドでウクライナ軍を訓練していることを明らかにした。その後のNATO外相会合で、トラス英外相は、同盟国がウクライナにNATOの武器を使う訓練を始めるよう決定したと明らかにした。ウクライナが旧ソ連時代の兵器を主に使わないで済むようにする。
想定される侵略を撃退するために、ロシアとの国境にある東欧にNATOを大規模に増強することも計画されている。馬鹿げたことに、ロシアとの戦争に勝つのに十分な戦力を備えようというのである。このような挑発は、ロシアの神経を逆なでするばかりで、核戦争の可能性をますます高めることになる。
兵器大手レイセオンの元取締役、オースティン米国防長官は上院軍事委員会で、米国が東部ドンバス地方でウクライナ軍に情報提供していると述べた。米国が据えたキエフのクーデター政権は、この地方のロシア系住民に対し戦争を開始した。ナチスがはびこる傀儡政権の統治を住民が拒否した後のことである。
8年前に始まったウクライナ政府による戦争は、1万4000人以上の死者を出した。民間人の犠牲者の多くは、ロシアに支援された分離主義の領域内の人々だった。2月、プーチン露大統領は「特別軍事作戦」を発表した際、独立を公式に認めたドンバスの人々に対する侵略を撃退するために必要だと述べた。
何百年もの間、ロシアはクリミアのセバストポリに黒海の艦隊を維持してきた。港が脅かされた2014年のクーデター以来、モスクワは半島を軍事的に支配してきた。またロシアは、ウクライナのネオナチに攻撃されたロシア市民が住む地域を見捨てることはないだろう。
プーチンの主な要求は、ウクライナの中立、ドンバス共和国の独立とロシアのクリミア支配の両方を認めることだ。合理的な要求である。ゼレンスキー宇大統領でさえ、NATOから同盟加盟はありえないとはっきり言われたことを認めている。ロシアを挑発するために、表向きはドアを開けておいただけなのだ。
米国がメキシコとの戦争に負けられないのと同じように、ロシアはこの戦争に負けることはできない。ウクライナがロシアを撃退する唯一の方法は、米国とNATOが永遠の戦争を約束することだ。武装し、訓練し、資金を提供し、援助し、支援し、何年も続く血生臭い反乱を維持することである。
この戦争は、米国がプーチンをそそのかして始めたことは明らかだ。同様に、1979年末のソ連のアフガン侵攻はカーター大統領、ブレジンスキー大統領補佐官、CIAによって引き起こされた。サイクロン作戦と呼ばれたこの戦略では、約1万5000人のソ連兵と少なくとも100万人のアフガン人が死亡した。
何百万人も殺し、米経済を破綻させたベトナム戦争は、米政府にとっては誇り高い勝利だった。米政府はウクライナでまたこのような勝利を望んでいる。しかしNATOとロシアの国境でアフガン戦争時のサイクロン作戦を再現すれば、第3次世界大戦を引き起こすだろう。
(次より抄訳)
We Want YOU to Keep The War Going | The Libertarian Institute
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