ジャーナリスト、ホイットニー・ウェッブ(2022年3月6日)
ロシアがウクライナで軍事行動を始めた直後、外交問題評議会のフォーリン・アフェアーズ誌は「来るべきウクライナの反乱」という記事を掲載した。著者はダグラス・ロンドンという「CIAの元作戦官」である。「プーチンは、複数の国境を越えて広がる、長く血なまぐさい反乱に直面する」と述べている。
ロンドンは、この明らかに差し迫ったウクライナの反乱のモデルとして、1980年代のアフガニスタンにおけるCIAの支援による反乱と、2011年から現在までのシリアの「穏健な反乱」に明確に言及した。CIAが支援した反乱を、ウクライナへの「秘密」援助のモデルとして宣伝しているのは、彼だけではない。
ヒラリー・クリントン元国務長官はMSNBCでウクライナ情勢について、CIAが支援したアフガンやシリアの反政府勢力を「(米政府の)人々が今注目しているモデル」として挙げた。国務省で彼女に仕えたジェイク・サリバンが、バイデン大統領の補佐官(国家安全保障担当)であることは注目に値する。
アフガニスタンで反乱を支援した米国の作戦は、同国におびただしい破壊をもたらし、多くの死者と戦争犯罪を生み出し、米軍史上最も長い(したがって最も費用のかかる)戦争と占領を引き起こした。また、他のいくつかの国々を爆撃し破壊し、国内では市民の自由を削り取る結果となった。
CIAはヤフーの取材に対し、反乱軍の訓練を行っていることを否定したが、同じく1月に掲載されたニューヨーク・タイムズの報道では、ロシアが侵攻した場合、米国はウクライナの反乱軍への支援を検討していることが述べられている。
2020年5月、米政治ニュース専門サイト、ポリティコは「専門家はパンデミックの到来を予見していた。次に心配されるのはこれだ」と題する記事を掲載した。筆者はギャレット・グラフ(元ポリティコ編集者、ジョージタウン大学ジャーナリズム・広報プログラム教授)である。
グラフはアスペン研究所のサイバー・イニシアティブ担当ディレクターでもある。同研究所は、ロックフェラー兄弟基金、カーネギー公社、ビル&メリンダ・ゲイツ財団からおもに出資を受けている「無党派」シンクタンクだ。
(次より抄訳)
Ukraine & The New Al Qaeda - The Washington Standard
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