パラマウント(CBSを含む)を所有するデビッド・エリソンは、イスラエル政府主導の活動に関与し、米国内の親パレスチナ活動家を監視・抑圧するためのスパイ計画に関わっていたとの内部メールが流出した。この計画「12部族」では、複数のユダヤ系億万長者を資金提供者として動員し、元イスラエル情報機関関係者が運営する監視会社を通じてボイコット・投資撤退・制裁(BDS)運動支持者を標的とする意図が明らかになっている。メールには、元イスラエル国防相ベニー・ガンツがエリソンをこの構想に招いた経緯や、彼らが「国家から独立」したように見せかけつつも実質的にはイスラエル政府と連携しようとした戦略が記されていた。また、エリソンはCBSの編集責任者に親イスラエル的立場を持つバリ・ワイスを起用しており、メディアの編集自由性にも強い懸念がもたれている。
New CBS owner David Ellison met with top Israeli general in scheme to spy on Americans - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]
トランプはウクライナ戦争を欧州諸国に「引き渡す」形で、米国の直接的関与を後退させたと主張する。だがその裏で、新たなる戦線が生まれつつあると著者は論じる。それが「第8の戦線」と呼ばれる、アメリカ国内を舞台とした戦いである。イスラエルは軍事・外交だけでなく、アメリカにおける政治・メディア・資金操作を通じて、世論支配や支援構造を確立しようとしていると著者は見る。超富裕ユダヤ人投資家らによる政治・情報機関への介入、米国内メディア掌握、SNSアルゴリズム操作などがその手段とされる。イスラエル支配を強化するには、アメリカ自体を戦場と見なし、アメリカ人の意識や政策を支配下に置く必要がある、というのが本論である。
American Juncture as Israel’s Eighth Front Ignites - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]
「アメリカ・ファースト(America First)」と称されるトランプ外交路線は、実際にはリアリズム(現実主義)を装ったネオコン政策であり、政策内容においてバイデン政権との連続性が目立つと著者は批判する。外交理論には主にネオコン、リベラル介入主義、リアリズムの3派があり、リアリズムは国家の核心利益と周辺利益を区別し、選択的戦争を否定する。だが、トランプ政権の人事構成や行動を見ると、彼らは「アメリカ・ファースト」の言辞を用いつつ、実際には従来の介入主義的アプローチを継続しているというのである。ウクライナ、イスラエル、アジア、アフリカにおける外交政策はその典型例である。
What Happened to America First? - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]
記事は、ガザを破壊した関係者たち(例えばバイデン、トランプ、ネタニヤフら)が将来、戦争犯罪で裁かれるのではなく、平穏な「引退」を迎える可能性を論じている。歴史は勝者によって書き換えられ、残されたものは「時代が複雑だった」という語り口に塗り替えられるという。ガザに対する封鎖や爆撃、飢餓、医療崩壊といった苦難は既に現実に起きた事実であるが、数年後には記憶の隅に追いやられ、加害者たちは正当化される可能性があるという。過去の戦争加害者たち(例・ブッシュ、オバマ)も大きな非難を浴びつつも、退任後は事実上の社会復帰を果たした事例を挙げている。結論として、正義を機能させるには、記憶の改竄を許さず、加害者を権力から切り離し、責任を問う姿勢を維持することが不可欠である、という警告を発している。
War Criminals Don't Face Trial – They Get Retirement Deals - Antiwar.com [LINK]
本稿は、ウクライナ戦争における「プーチンに圧力をかけて交渉させる」シナリオを三幕構成で描写し、その危険性を批判する。第一幕では、ロシアのドローンがポーランド上空を飛行、また戦闘機がエストニア領空に侵入したと報道され、これをもってロシアが欧州への攻撃を意図しているとの物語が語られる。ただし実際にはその主張は根拠薄弱であり、誇張された可能性が高いと主張される。第二幕では、ウクライナの反攻作戦やアメリカ・NATO支援によってロシアを追い詰められるという希望的観測が流布されるが、実情はロシアが有利な立場を拡大しており、ウクライナ側は兵力・物資の面で限界に直面している。第三幕では、ウクライナにトマホーク巡航ミサイルを供与する構想が持ち上がる。これを使えばモスクワやクレムリンを攻撃可能になり、プーチンを交渉テーブルに引きずり出せるという演出である。しかし、この武器の供給は在庫量や発射装置の不足、さらには米露衝突へのエスカレーションの危険性という現実的な制約に阻まれる。結論として、これら三幕の演出は、プーチンを追い詰めて和平を迫るための物語づくりであり、実態と乖離した誇張がエスカレーションのリスクを孕んでいるというのである。
Pressuring Putin: A Play in Three Acts - The American Conservative [LINK]
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