近年、米連邦準備銀行の職員数は減っているにもかかわらず、経済博士号を持つエコノミストはおよそ千人もいる。サンフランシスコ連銀によれば、一組織として雇う経済博士の数で連銀は米国一であり、おそらく世界一だという。
Danielle DiMartino Booth, Fed Up: An Insider's Take on Why the Federal Reserve is Bad for America
連邦準備理事会議長で初の博士号保持者はコロンビア大学の有名教授だったアーサー・バーンズで、史上最悪の議長の1人として批判された。ポール・ボルカーは経済学修士号のみで博士号は持たなかったが、1980年代に2ケタのインフレを退治したことで最高の議長の1人とされる。
Danielle DiMartino Booth, Fed Up: An Insider's Take on Why the Federal Reserve is Bad for America
クリーブランド連銀の2007年の調査によると、エコノミストは過去23年にわたり、素人以上に優れた予測結果を残せなかった。調査対象のエコノミストで、一貫して正しい予測をできた者は誰もいなかった。
Danielle DiMartino Booth, Fed Up: An Insider's Take on Why the Federal Reserve is Bad for America
2006年には5人の連銀準備理事会メンバーのうち4人と、7人の地区連銀総裁が経済博士号保持者となった。かつて伝統的に銀行業界出身者が占めていたのとは様変わりだ。連銀幹部の多くを学者が占めたという事実は、2008年の金融危機を察知できなかった理由を解くのに役立つ。
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