2020-08-06

原爆の真実

1945年8月6日、トルーマン米大統領が原爆投下に関する声明で、広島は多数の市民の住む都市ではなく、軍事基地だと嘘をついたとき、米国民はそれを信じたいと思った。自分の国が前代未聞の残虐行為を犯したなどという恥辱を、誰が望むだろうか。

米海軍提督で事実上の統合参謀本部議長を務めたウィリアム・リーヒは、原爆投下についてこう述べた。「この野蛮な兵器を広島・長崎に対して使用したことは、対日戦争にとって重要な助けにはまったくならなかった。日本はすでに打ち負かされ、すぐにも降伏するところだった」

ドイツのポーランド侵攻を受け、英仏はドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が始まった。英国は1940年、ドイツとの合意を破棄し、非戦闘員への爆撃を行う。ドイツも同様の爆撃で報復した。もっともドイツはそれ以前、ゲルニカとワルシャワを爆撃。日本も中国の市民を空爆した。

いら立ち、腹が立つ。自分は大物だと感じたい。復讐したい。そんなとき人は、政府を支援して道徳の停止を宣言させ、相手を憎み、殺すための公然の許可を出させようとする。戦争を熱狂的に支持する人々は、敵だけでなく、非暴力の反戦主義者を殺し、苦しめようとする。

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