2022-05-05

いや、「フェイクニュース」じゃない。ナチスのプロパガンダだ。

ニューヨーク大学教授(メディア研究)、マーク・クリスピン・ミラー
(2022年5月3日)

経済的・政治的な動機による嘘の報道は、今日では科学と芸術の域に昇華され、人類の未来に対する最大の脅威の一つになっている。それは地球規模での集団洗脳であり、人間の意識に対する戦争であり、人々の現実を見る能力、嘘から事実を見わける能力に対する攻撃であり、真実に対する戦争である。

4月8日、トーチカU弾道ミサイル(3週間前にドネツクの大学通りの攻撃で使われたものと同じタイプ)が、4000人の地元市民が避難を待っていたクラマトルスク鉄道駅に向けて発射された。57人の市民が死亡し、109人が負傷した。ウクライナの偽旗テロ攻撃と密接に結びついていた。

ミサイルがトーチカUであり、ウクライナ領内から飛来したことは疑いようがない。ウクライナはドンバス戦争でトーチカUミサイルを使い続けているが、ドンバス共和国にはない。ロシアは2019年を最後に使用をやめ、より効果的で正確なイスカンダルに切り替えている。

ミサイルの側面には、ロシア語で「子供たちのために」と書かれていた。ロシア人が親ロシア派のウクライナ市民に対して戦争犯罪を犯しただけでなく、露骨に侮辱を加え、世界が見ている前で、ロシア語でこれほど卑劣なことを書き、文字どおり自分たちを巻き込むとは、いったい誰が信じるだろうか。

砲弾でできた穴の形状や弾頭に対する尾部の着弾位置など、ミサイルが飛んできた方向を特定する科学的な方法もある。方法は標準的でシンプルであり、世界中の軍隊で使用されている。物理学の法則のように、いついかなる状況でも等しく適用される。推定される発射地はすべてウクライナ軍の支配下である。

ミサイル(シリアル番号 Ш91579)が、クラマトルスクから45キロ離れたドブロポリア近郊にある第19ウクライナ・ミサイル旅団から発射されたことを証明する証拠の一覧は、スコット・リッター氏の記事を参照されたい。他の多くの記事も、自国民に対する偽旗攻撃である証拠や傍証を列挙している。

欧米の親ナチ宣伝家にとって、これは厄介だ。すべての証拠がナチの仕業だと証明している。では彼らはどうするか。もちろんいつものようにでっち上げるだけだが、ちょっとひねりを加えている。今回は、自分たちに関する偽ニュースをでっち上げ、ロシアが作った「偽情報」だと言い逃れようとしている。

彼らの手口はこうだ。駅攻撃の本当の映像を編集し、偽のBBCのイントロとロゴを加え、「見て!」とキャプションをつけて拡散する。その後、偽の「BBC」の映像を、本当の事実とともに、「論破」するというわけだ。

現代の欧米メディアは、ゲッベルス(ナチスドイツの宣伝相)とバーネイズ(プロパガンダの先駆者)の産物であり子孫である。金で雇われた病的な嘘つきが一度でも真実を語ることを期待してはならない。彼らは真実と道徳の敵、人類の敵である。真実を尊重することは、すべての道徳の基礎である。

(次より抄訳)
No, it's NOT "fake news." It's Nazi propaganda. [LINK]

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