すべては勝つために
政治家の仕事は政策じゃない。政局だ。次の選挙で勝つこと、それがすべて。前回は知事に先を越されたが、今回は総理の面目を施す。しかも五輪聖火リレーに間に合う絶妙なタイミング。飲食店が苦しんでる? もう少し我慢しなさい。次の支援金のカードをいつ切るか考えるから。
専門家はいなかった
政府の新型コロナ対策分科会には感染症の専門家はいても、医療崩壊を防ぐ制度設計の専門家はいないという、驚きの事実。取材現場で、非常時に必要な指揮命令系統は「今からでも整備が必要」との声を聞いたという。医療体制の整備を待って辛抱したこの半年、一年は何だったの。
何を努力した?
「病床の空き具合は改善しているが、医療従事者の負担が大きくなる重症者が多い」。だから「より厳しい対策を」と医療の専門家。ちょっと待って。現場が大変なのはわかるけど、厚労省や医療業界の偉い人たちは、医療体制の改善にどれだけ努力をしたのか、さっぱりわからない。
どちらに合わせる
ギリシャ神話に出る追いはぎプロクルステスは、背の高い客が来ると小さい寝台に寝かせ、体のはみ出した部分を切り取った。まるでコロナで医療崩壊しそうだと言って、施設や人員を増やすのでなく、暮らしや心を破壊する行動制限で感染をなくそうとする政治家や専門家のように。
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