アンドリュー・P・ナポリターノ氏による論評「A Lawless Presidency(無法な大統領職)」の要約です。
要約:ベネズエラ侵攻と憲法違反
本稿は、トランプ政権によるベネズエラへの軍事介入とマドゥロ大統領の拘束を、米憲法および国際法に対する重大な違反であると強く批判しています。
憲法上の権限逸脱:
憲法は宣戦布告の権限を議会にのみ与えています。筆者は、議会の承認を得ずに軍事行動を命じたトランプ氏の行為は、大統領の宣誓義務(憲法の擁護)に背くものであると指摘しています。
国際法の無視:
米国が批准した国連憲章は、他国への不法な攻撃を禁じています。批准された条約は憲法と同様に「国の最高法規」ですが、今回の侵攻は国連の承認も経ていません。
政権側の主張への反論:
当時のルビオ国務長官らが主張した「緊急事態であった」「議会は信頼できない」といった釈明に対し、筆者は、死者を出した大規模な軍事行動が「侵攻ではない」とする強弁を退け、これらを「失笑もの」の論理であると断じています。
拡大する大統領権限への危惧:
9.11以降、議会が不作為を決め込む中で大統領権限が肥大化し、政府が憲法の枠組みを超えて行動する「ウィルソン的(進歩主義的)」な統治が定着してしまったことを批判しています。
道徳的・法的な矛盾:
今回の行動の背景には、石油資源への欲望やCIAの麻薬取引関与の身代わり(スケープゴート)という側面があると指摘。自身の情報機関(DNIやDEA)でさえベネズエラが麻薬供給源ではないと認めていた中で行われたこの侵攻には、「いかなる法的弁護の余地もない」と結論づけています。
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