記事「TGIF: “We’re” All Neocons Now」(シェルドン・リッチマン著)の要約です。
要約:私たちは皆「ネオコン」になったのか
著者のシェルドン・リッチマンは、トランプ大統領の「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」と、その政敵である「ネオコン(新保守主義)」の間には、本質的な違いはないと批判しています。
1. アメリカ・ファーストとネオコンの一致
トランプ氏によるベネズエラへの軍事介入と政権転覆は、彼が否定してきたはずのネオコン的介入主義と何ら変わりません。トランプ氏は介入の理由として「良き隣人」「安定」「エネルギー資源の確保」を挙げましたが、これらは従来のネオコンが介入を正当化する際に用いてきた論理と同一です。手法やスタイルの違い(品性の欠如など)はあっても、国家利益のために他国へ介入するという原則において両者は一致しています。
2. 帝国主義への回帰と「ドンロー・ドクトリン」
トランプ氏の姿勢は、テディ・ルーズベルトのような初期の帝国主義的な大統領を彷彿とさせます。彼は「ドンロー・ドクトリン(トランプ版モンロー主義)」を掲げているようですが、本来のモンロー主義(1823年)が「他国への不干渉」を前提としていたのに対し、トランプ氏はベネズエラの資源を「我々のもの」と呼び、露骨な干渉を行っています。これは、他国の主権を尊重しようとしたF・ルーズベルトの「善隣政策」とは対照的な「悪隣政策」であると著者は指摘します。
3. 砲艦外交の再来
「米軍の全選択肢を維持する」「米国が1年以上ベネズエラを統治する」といったトランプ氏の発言や、コロンビア、メキシコ、デンマーク(グリーンランド)への脅しは、アメリカ外交の暗部である「砲艦外交」そのものです。
結論
リッチマン氏(リバタリアン的視点)によれば、トランプ氏の「アメリカ・ファースト」は、自由主義的な不干渉主義ではなく、単に「アメリカの利益」を名目に他国を支配しようとする、伝統的な(あるいはネオコン的な)介入主義の焼き直しに過ぎないと結論付けています。
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