コラムニスト、ポール・クレイグ・ロバーツ
(2023年2月7日)
ロシアゲートのデマ、コロナ感染症のデマ、米連邦議事堂襲撃のデマに続いて、今度は中国スパイ気球のデマがやってきた。
米政府と取り巻きメディアによると、中国が送った気球は、米国防総省によれば爆発物を積んだ「可能性」があり、米国をスパイする目的だという。ある上級将官は、同様の気球が以前にも発見されずに米国領空に侵入したことがあると述べた。 気球は高さ200フィート、重さ2000ポンドの巨大なものだ。このような大きな物体が発見されずに領空に侵入できるのであれば、はるかに小さな大陸間弾道ミサイル(ICBM)も可能ということになるのだろうか。
The Chinese Spy Balloon Hoax
— Lew Rockwell (@lewrockwell) February 8, 2023
By Paul Craig Robertshttps://t.co/pAYRfliIYe
この事件は、中国に対する反感をさらにかき立て、アジアでの防衛費を増やすためのプロパガンダとして、意図的に作られたものであることを理解してほしい。 マレーシアの旅客機を中国のせいにすることはできないが、気象観測気球はできる。
国防総省のブリーフィングで洗脳されたジム・ハイムズ議員(民主党、コネチカット州)は、撃墜された「中国のスパイ機」の破片から米当局が「多くを学ぶだろう」という。
他の二人の下院議員(一人は共和党、一人は民主党)は、吹き飛んだ気象観測気球を「米国の主権の侵害」と断言した。
中国側の説明だけが道理にかなっている。
「これは主に気象学の研究に使われる民間の飛行船である。偏西風の影響を受け、自己操縦能力に限界があったため、予定したコースから大きく外れた。 中国側は、予期せぬ意図しない結果で、飛行船が米国領空に入ったことを遺憾に思っている。中国側は米国側と連絡を取り続け、風と限られた操舵能力によって生じたこの予期せぬ事態を適切に処理する」
しかしスパイ話は終わらない。 中国との関係を悪化させるために必要なのだ。中国という第二の核保有国を敵に回すために、米政府は可能な限りのことをやっている。 最近のスパイ活動は気象観測気球ではなく、人工衛星によって行われていることに留意してほしい。 もし中国が気球を使って米国をスパイしているなら、なぜ中国はコロンビア上空に気球を飛ばしたのだろう。 なぜ中国は南米をスパイしているのか。
コロンビア軍は、この気球が国家安全保障、防衛、航空安全に対する脅威にはならないと判断した。 米政府はコロンビア軍の能力に欠けている。なぜなら米政府の仕事は問題のでっち上げだからだ。
政府が真実を語ったことがあるか、考えてみてほしい。 トンキン湾事件〔米駆逐艦が北ベトナム軍に攻撃されたという捏造〕。ルビーリッジ事件〔連邦捜査局=FBI=が狂信者一家を射殺〕。ウェーコ(テキサス州ウェーコでFBIが新興宗教教徒を虐殺)。オクラホマシティーの連邦ビル爆破テロ事件。9月11日の同時テロ。サダム・フセイン〔イラク元大統領〕の大量破壊兵器。アサド〔シリア大統領〕の化学兵器使用。カダフィ〔リビア元大統領。テロの黒幕との理由で殺害〕。ロシアゲート。1月6日の反乱〔米連邦議事堂襲撃事件〕。新型コロナ感染症。コロナワクチン。マレーシア旅客機墜落事故。 一つでも真実だったものがあるだろうか。
政府の嘘はすべて秘密の計画を推し進めるために企図されていて、マスコミがそれをおうむ返しに広める。国民は嘘で洗脳され、政府の意図に沿うようになる。 これが米政府のやり方だ。 もはや米国のメディアは存在しない。ただの洗脳機関だ。許されるのは政府公認の物語だけ。それ以外はすべてデマといわれるのだ。
(次を全訳)
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