2023-02-03

戦争研究所とは誰か?

ガイ・サマセット
(2023年1月27日)

学生諸君、最初に断っておくが、このタイトルは誤植ではない。

「シンクタンク」「研究会」「非営利団体」「非政府組織」など、厄介な団体を調査するときは、「何」よりも「誰」から始める必要がある。

単なる慈善事業か極悪非道な団体かは、そこに関わる人々によって違ってくる。
後述するように、戦争研究所の連中は、これ以上ないほど不吉な連中である。

なぜこの団体は身近に聞こえるのか……


ウクライナ紛争に少しでも関心があるなら、あるいはその種のニュースをあえて避けようとしていても、地元のニュースで息せき切って取り上げられる報告、勧告、検証等によって、間違いなく感覚が攻撃されたはずだ。それらを親切にも届けてくれたのが、戦争研究所である。

この団体は、数カ月前まではほとんどの政策専門家を含めて誰も聞いたことがなかったのだが、今では毎日いたるところで目にするようになった。

この名称は非常に無味乾燥に聞こえるので、毎晩(あるいは毎時)その情報を受け取る一般視聴者は、「研究所」が緑豊かな大学の施設であり、そこでは薄暗い黒いローブを着たチップス先生〔ジェームズ・ヒルトンの小説の主人公〕のようなヘソ曲がり老教授が、鼻歌まじりに講義を進めていると信じるようになるのかもしれない。

残念ながら、そうではなさそうだ。

この恐怖の大学をちょっと見てみよう……


以下は、人間の苦しみの「研究所」のトップメンバーとしてリストアップされている愚か者たちだ。ジャック・キーン将軍〔元陸軍大将〕、キンバリー・ケーガン〔戦争研究所所長〕、ケリー・クラフト元国連大使、ウィリアム・クリストル〔ウィークリー・スタンダード誌編集長〕、ジョー・リーバーマン元上院議員、ケビン・マンディア〔マンディアント社〕、ジャック・マッカーシー〔A&Mキャピタルパートナーズ社〕、ブルース・モスラー〔クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド社〕、デビッド・ペトレイアス将軍〔元陸軍大将〕、ウォレン・フィリップス〔CACIインターナショナル社〕、ウィリアム・ロベルティ〔元陸軍大佐、アルバレス・アンド・マルサル社〕。

この「研究所」は、戦争屋と戦争犯罪者によって構成されている。

連中にはもう一つ共通点がある。

一人一人が軍需企業に関わっている。つまり、連中は(文字どおりの意味で)血税でまかなわれているのである。

この団体に関わる人間で、人類そのものの敵でない者は一人もいないのだ。

さて、シラバスを見直そう……


言うまでもなく、戦争を検証で信頼できる場は論理的に、紛争解決の最も無駄な方法として戦争を結論づけるだろう。

したがって、この「研究所」は、戦争全般、とくにウクライナでの戦争の激化に反対していることは明らか……だろうか?

というのは? 戦争研究所は、敵対行為の拡大を最も声高に主張する機関だというのか? このニュースは本当にショックだ。

しかし親愛なる学究諸君、少なくともいくつかのケースでは、「研究所」は、平和が紛争に対する適切な解決策だと結論づけなければならないのでは?

またか。2007年の時点で、「研究所」はイラクでの「急襲」(これは成功せず、その代わりに両陣営で多くの人々が殺された)を提唱していたと言うのか? いや、そんなはずはない。

主戦論者でいっぱいの軍事擁護団体が、何の理由もなく地球の裏側で殺されに行くように、米国人を密かに扇動しているかもしれないなんて、誰が信じるだろう?

単に、それが連中の高給を支える兵器メーカーの役に立つからというだけの理由で?(ちなみにケーガン氏は、あなたの息子を死に追いやるように言って、年間20万ドル近くを受け取っている)

驚くべきことだ。

以前の提言はどうだろうか……


もし、「おい、見ろよ!  これはまったく新しい団体で、突然どこにでも現れる!」という主題歌が、必要もなく、欲しくもなく、関係のない戦争に、米国人を巻き込もうとする、昔の組織を連想させるなら……まさしくそれなのだ。

この「研究所」は、「アメリカ新世紀プロジェクト」の化けの皮がはがれた子供にすぎない。この団体は、無防備な市民をアフガニスタンとイラクの戦争に引きずり込むことに貢献した(連中はイラン戦争でも我々をだまし討ちにしようとしたが、うまくいかなかった)。

アフガンとイラクの場合、別の犯罪者集団が、米国を、何兆ドルもの税金を吸い込み、それぞれ10年と20年の繁栄を犠牲にし、何千人もの米軍兵士を傷つけ殺害する戦争へと駆り立てた(正確にいえば、共謀させた)。

ところで、アメリカ新世紀プロジェクト出身の国内の敵(とくにクリストル氏やケーガン一族)の何人かは「偶然」、現在もう一度我々をだまそうとしている戦争研究所の第五列(スパイ)反米旅団ともつながっている。

何でもない。さあ、もう一度戦って死ね、平民のクズどもよ。

この大学に資金を提供しているのは誰か……


では、紛争を煽ることを使命としているような「研究所」に誰が資金を提供しているのか、それを問うてみる必要がある。

よくぞ聞いてくれた、学友よ。かなり重要なことだ。

その中には、以下のようなものがある。

- ダイナコープ社……航空機の製造から始まったが、現在は「民間軍事請負業者」、あるいは傭兵殺しの大群だという人もいる。

- ゼネラル・ダイナミクス社……航空機用銃、海軍用銃システム、その他人を殺すためのあらゆるものを製造している。

- ゼネラル・モーターズ(GM)……その子会社であるGMディフェンスは、軍用車を製造している。(面白い事実。ベトナム戦争中、GMは50万丁以上のM16ライフルを送り込み、殺人で金を稼いだ)

- レイセオン社……あらゆるミサイルやミサイルシステムを製造している。その多くが、腐敗したワシントンの政治家によってウクライナに流されている。……これもまた、殺戮の偶然の一致である。

組織に退廃を広める他の人々は、一連の「資本管理」会社である。これらの会社は美徳の模範としてよく知られており、平均的な米国の納税者や人類一般にとって不都合な活動には決して参加しない人々である。

マイダン蜂起の余白のノート……


万が一、講義室で、これは歴史の偶然の産物だと考えている人がいたら……覚悟しておいてほしい。

ウクライナの首都キエフで「マイダン蜂起」が起こったとき、それは当時のウクライナ大統領を追い出すための政治的クーデターだった。

長い話をすごく短くすると、西側はウクライナに自分たちと仲良くしてほしかった。ロシアも同じように望んでいた。西側はこの特権のために何も提供しなかった。ロシアは実質無料の天然ガスを提供した。ウクライナ大統領はロシア側を選んだ。西側は大統領を追い出すために政治的クーデターを組織した。

それを知る一つの方法は? 米外交官ビクトリア・ヌーランド氏とその西側担当者が、実際に何が起こったのか、誰がクーデターを支持するのかについて電話会議で議論し、その内容がリークされた。

ここでクイズ。戦争研究所にも関わる人物は?

そう、学生諸君。ビクトリア・ヌーランド氏は(もちろんまったくの偶然だが)ロバート・ケーガン氏〔ネオコンの政治評論家〕と結婚しており、ロバート氏は驚くべきことに、キンバリー・ケーガン氏(ウクライナの戦争で米国人を死なせる方法を研究する「研究所」を運営)の義兄にあたる。

おい! もう言ったと思ったが……何でもない!...ちなみに、君はもうウクライナのために死ぬべきじゃないのか、このバカ百姓は!

高い学識と優れた身体能力に注目……


さて、話を戻そう。

石器時代の偶像を崇拝する、金に狂った文明の敵によって、米国人がアフガニスタンやイラクに連れ去られる直前に戻ろう。

連中は、自分たちの組織が屠殺場の隠れ蓑以外の何かだと錯覚させようと、しゃれた小さな肩書きを作り上げたのだ。

間違いなく、ケーガン氏とその手下は、我々の喉をかき切りたいと思っている。連中の目的は、自分たちと軍備メーカーの利益のために、第三次世界大戦を起こすことだ(あるいは、中国をこの大混乱に巻き込む方法を見つけられれば、第四次世界大戦も可能かもしれない)。

このジレンマの解決策は何なのだろうか? それはまた別の日の記事で。

今は、悪が何であるか、何を望んでいるかを認識することで十分だ。

それは諸君の目を真実から遠ざけ、永遠の闇に仕えるために諸君を殺させることだ。

今日の授業はここまで。

(次を全訳)
Warmongers 101 – Who Is the Institute for the Study of War? - Antiwar.com Original [LINK]

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