リバタリアン研究所
(2023年5月31日)
チェコの軍司令官は、北大西洋条約機構(NATO)とロシアは直接戦争への道を歩んでいると述べた。戦争の可能性は「最悪のシナリオ」と表現したものの、はっきり残っていると強調した。
Czech General Warns War NATO ‘Is Currently on a Course Towards’ War with Russiahttps://t.co/jaMw7bbf2i
— The Libertarian Institute (@LibertarianInst) May 31, 2023
チェコ軍参謀総長のカレル・レフカ将軍は5月29日、自国の議会でNATOとロシアの戦争の可能性について語った。「誰もそれを望んでいないが、不可能ではない。可能性があるのだから、可能性がないと言うのをやめる必要がある。起こりうることであり、長い目で見てそれに備えることが必要である」と述べた。
「ロシアと北大西洋同盟(NATO)の戦争は最悪のシナリオと捉えているが、不可能ではない。可能性はある。……(ロシアは)現在、同盟(NATO)との衝突に向けたコースを歩んでいる」とレフカ氏は続けた。
ロシアと西側諸国との間の緊張は、ここ数週間で急増している。5月に開催された7カ国(G7)会議で、米国とその同盟国は、ウクライナにF16戦闘機を供与する計画を発表した。ロシアのラブロフ外相は、ウクライナに先進的な戦闘機を供与することは「受け入れがたいエスカレーション(激化)」であり、欧米は「火遊びをしている」と警告した。
さらにウクライナはロシア国内で一連の攻撃を行った。5月3日には、ロシアのプーチン大統領を暗殺しようと、クレムリンに向けて2機のドローン(無人機)が発射された。先週、ウクライナと同盟を結ぶネオナチ民兵は、米国製の武器を使い、ロシアに対して国境を越えた襲撃を行った。そして5月30日、ウクライナは数機のドローンでモスクワを攻撃した。
レフカ将軍は、ロシアもNATOも直接の衝突は避けたいと考えていると主張した。「しかしそれはロシアが望んでいるわけでも計画しているわけでもない。我々がそれを望んでいないのと同じように、たしかに今はそうではない。それは悲劇であることは誰もが知っている」とレフカ氏は述べた。
NATO諸国の高官たちは、ロシアとの直接衝突を避けたいと言っているが、それらの国々は、ロシアが定めた「レッドライン」(越えてはならない一線)を越え続けている。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は最近、ウクライナが米国から受け取った武器を使ってクリミア半島を攻撃する可能性があると断言した。ブリンケン米国務長官は以前、クリミアを標的とすることはロシアにとって「レッドライン」であると認めていた。
Czech General Warns NATO ‘Is Currently on a Course’ for War with Russia | The Libertarian Institute [LINK]
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