資本主義という言葉を作ったのはマルクスだ。彼とその一派は、二つのまったく異なり、正反対ですらある概念と行動を同じ言葉でごちゃ混ぜにした。一つは市場資本主義であり、もう一つは国家資本主義だ。両者の違いはまさしく、平和で自発的な取引と、暴力による没収の違いだ。(経済学者・法哲学者・歴史家、マレー・ロスバード)
バクーニンとクロポトキンを起源とする無政府共産主義は、純粋な自由主義(リバタリアニズム)の原則とは正反対だ。政府よりも私的所有権を憎む。スペイン内戦のさなか、無政府共産主義の一派が国の多くを支配した際、彼らは通貨を没収・廃棄し、通貨を使った者は死刑にした。(同)
米国の家族生活に対する政府の激しい介入は、1870~1920年代の「革新主義時代」にその基礎が築かれた。禁欲を説くキリスト教の敬虔主義者と左翼が手を握り、米国民の性生活、飲酒、娯楽まで支配しようとした。エリートが政府権力を通じ、家族生活の性格と性質の統治を狙った。(同)
政府の義務教育は多様な子供に適した私立学校の成長を阻害し、親による教育も妨げる。人間の能力は様々だから、標準以下の子、指示に従えない子、思考能力の高くない子も大勢いる。政府はほとんどの国でこの子たちに通学を強制しているが、それは人間の本性を攻撃する犯罪だ。(同)
治安の悪い広場が政府でなく、商店街によって私有されたとしよう。犯罪が横行すればお客は寄りつかず、よそに行ってしまうから、商店街は経済的利益のために、有能な民間警察サービスをたっぷり供給したいと思うだろう。民間企業はいつも、お客を呼び、つなぎ止めようとする。(同)
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