2022-12-23

「戦時下」の大統領がやって来た

米空軍退役中佐、ウィリアム・アストア
(2022年12月22日)

ゼレンスキー(ウクライナ大統領)来訪に関する主要メディアの報道は数分しか見ていないが、幸運だったと思う。その短い時間の中で、ゼレンスキーが「戦時下」の大統領として好意的な言葉で表現されるのを二度聞いた。まるで、悲惨な戦争中にウクライナの指導者になることがすばらしいことであるかのように。

9・11同時テロの後、ジョージ・W・ブッシュが「戦時下」の大統領と表現されるのを好んでいたのを覚えているだろうか。主要メディアもこの言葉を好んで使っているようだ。戦時下の大統領とは、なんとすばらしい、称賛に値するものなのだろう。ゼレンスキーはオリーブ色の服を着て、まるで司令部から出てきたかのように、とてもシンプルな格好をしている。なんという男だろう。

海兵隊の衛兵が敬礼するなか、バイデン米大統領夫妻に挨拶するゼレンスキーの訪問を昨日報道で見たとき、私は弟と一緒にいた。弟のスティービーは精神を病んでいる。しかし弟の部屋でテレビ中継を見ながら、弟は戦争について煽るメディア連中よりもはるかに健全だし、ホワイトハウスで映し出されるいわゆるリーダーたちよりもはるかに賢明で、誠実な魂を持っていると思った。

「戦時下」のリーダーというのは、ある種の人々をグッと惹きつけるものがある。多くの指導者も明らかにそれを好む。戦時下は、戦争を遂行し「勝利」するという大義のために、はるかに大きな権限を与えられるからだ。そしてこれらすべてが、この戦争狂の社会では節度と正気の高みとして扱われる。

主要メディアはいつになったら、平時の大統領であることを理由に私たちのリーダーを称賛するのだろうか。イエス・キリストは何といっても、平和の君であった。私たちは今日、平和の君を必要としている。そしてまた、イエスがどのような扱いを受けたかも、思い出そう。

(次を全訳)
He's a 'Wartime' President! - Antiwar.com Blog [LINK]

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