米国がロシアの侵攻を傍観するのは無慈悲で臆病とも言われる。しかし世界は不正義に満ち、米政府には世界から悪を撲滅する手段も能力もない。それは米政府の仕事ではない。むしろ軍隊を含む米国民を守ることこそ政府の最大の責任だ。この戦争は米国が戦うべきものではない。(ダグ・バンドウ)
元駐ロシア米国大使で現CIA長官のウィリアム・バーンズは2009年の覚書で、ロシアはNATOの東方拡大が軍事的脅威になりうると見ており、「この問題がウクライナを二分して暴力や内戦に発展し、介入の判断を迫られるかもしれない」と懸念していると指摘した。彼は無視された。(スコット・リッター)
ロシアのウクライナ侵攻が犯罪なら(実際そうだが)、米国のイラク侵攻は何だったのか。プーチンは暴力で体制転換をもたらし、自らの好む指導者を据えようと考えているようだ。バイデン政権は怒るが、国際法を無視した強権的な体制転換はここ数十年、米国の主流の政策だった。(アンドリュー・ベイセヴィッチ)
この戦争は、欧州のNATO諸国と米国に拡大する前に終結させなければならない。そのためにバイデン米大統領は、NATOの拡張は永久に終わり、ウクライナ、グルジア、モルドバは加わらないと言明するべきだ。またウクライナの永世中立に向けた国際平和会議を呼びかけるべきだ。(デイブ・リンドーフ)
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