ケイトー研究所主任研究員、テッド・ガレン・カーペンター(2022年3月22日)
ロシア軍が国境を越える前から、米政府と一部のNATO加盟国はウクライナ政府に武器を提供し、同国の軍隊を訓練していた。これらの武器には、ロシアの装甲車隊に大きな損害を与えたジャベリン対戦車ミサイルが含まれていた。侵攻以来承認された兵器には、スティンガー対空ミサイルも含まれる。
米国などによるウクライナへの武器援助は、きわめて危険な措置だ。ロシアはすでに、このような兵器を運ぶ輸送船団は戦争の正当な標的であると警告している。しかし、輸送船団が攻撃されれば、たとえウクライナ国内で阻止されたとしても、米国や他のNATOの兵士に犠牲者が出る可能性は十分にある。
ウクライナへの武器支援により、米国の指導者はロシアとの直接的な軍事衝突のリスクを負うことになる。つまり第三次世界大戦の引き金となり、壊滅的な核相互攻撃の恐れをちらつかせることになる。米国にとって、ウクライナの安全保障・領土保全・独立は、そのようなリスクを冒す価値はない。
米国が破滅的な戦争に巻き込まれない最善の方法は、対立の引き金となりうるレッドライン(越えてはならない一線)から遠く離れたところに留まることだ。どれだけ近づけるか試すなど、愚の骨頂だ。しかしウクライナへの武器輸出や軍事情報の共有など、バイデン政権はまさにそのような方法をとってきた。
(次より抄訳)
Is official Washington flirting with world war? - Responsible Statecraft [LINK]
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