2022-03-09

ウクライナ侵攻の前例

NATOのセルビアに対する78日間の空爆と、現在のロシアのウクライナに対する攻撃を法的に区別することは困難である。1999年の戦争の後、NATOがセルビアからコソボを切り離したことは、ロシアによる2014年のクリミア併合や、現在のウクライナ東部での企ての前例となった。(テッド・ガレン・カーペンター)

国際政治において犯罪を正確に測定することは容易ではないが、近年米国が犯した犯罪は、ロシアが犯したものよりも国際秩序に大きなダメージを与えていることは、認めるに忍びない事実である。ロシアは、明らかに違法な予防戦争の方針を公言したことはない。米国が行ったのだ。(アンドリュー・ベイセヴィッチ)

プーチンの侵略が正当化されるわけではないが、「いわれのない」侵略と呼ぶことは、米国自身の責任から目をそらすことになる。米国は、このまま進めば大惨事が発生しかねないという米露双方の当局者の警告を無視したのであり、最終的にそうなったとしても驚くにはあたらない。(ブライス・グリーン)

ベトナム戦争当時、NYタイムズ紙が、共産主義者のせいでベトナムがいかに危険か書いていたのを覚えている。しかし同紙で(米国の)「侵略」という言葉を目にしたことはない。(ところが今)「ロシアの侵略」という言葉は何度も何度も使われる。(映画監督オリバー ・ストーン)

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