次より抜粋。
Camilo Gómez, Why Iceland Doesn't Have an Alt-Right Problem
(アイスランドにオルタナ右翼問題がない理由)
最近欧州全域で右派のポピュリスト政党が勢いづく中で、アイスランドは一服の清涼剤となっている。同国は民族主義の言辞(nationalistic rhetoric)にほとんど影響を受けていない。2008年の金融危機後、政界の権力構造に挑む社会運動が台頭したためだ。
パナマ文書問題によるグンロイグソン首相辞任で、海賊党(Pirate Party)が勢いづいた。同党は無政府主義者、ハッカー、リバタリアンの緩やかな集まりである。海賊党のおかげで世論は転換し、寛容で世界に開かれた社会を望むようになった。
有権者は海賊党に加え、明るい未来(折衷的な社会リベラル政党)、改革党(独立党の脱党者が結成した新しいリベラル政党)から選ぶこともできる。 選挙を経て、独立党、改革党、明るい未来による中道右派連合(center-right coalition)が形づくられた。
アイスランド人は移民(immigrants)が起こす問題を非難するのではなく、政治階級に立ち向かい、極右ポピュリズムと異なる政党を生んだ。今や政府ですら、経済のさまざまな需要を満たすために、熟練・非熟練の移民が必要だと認識している。
他の欧州諸国と異なり、アイスランドは小国にもかかわらず難民(refugees)を喜んで受け入れ、移住者の数は年々増え続けている。 移民虐待の時代にあってアイスランドは外国人にやさしい。外国人が繁栄をもたらすこの小国に世界は学んでほしい。
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