2017年1月29日日曜日

〔翻訳〕経済ナショナリズムの危険

Ludwig von Mises, The Heart of Nazism Was National Self-Sufficiency(ナチズムの核心は国家の自給自足)より抜粋。

ナショナリズムの目的は、外国人に害悪を押しつけ、自国民の一部か全部に幸福をもたらすことである。外国商品(foreign goods)は国内市場から締め出されるか関税を課される。外国労働者は国内市場に参加させてもらえない。外国資本はよく接収される。

経済ナショナリズム(economic nationalism)は戦争をもたらす。それは害を受けた側が自分たちは十分強いと信じ、自分たちの幸福に有害な政策を武力で打ち破ろうとするときである。

外交政策と国内政策は密接につながっている。経済ナショナリズムは、政府が企業に介入する国内政策の当然の結果(corollary)である。国は公的規制・統制を強めるほど、経済的な孤立へと追い込まれる。

自由貿易と民主主義の世界には、戦争と征服の動機が生まれない。そのような世界では、国家主権の及ぶ領域(territory)の大小を気にする必要がない。市民は属州を併合しても何の得もない。だから領土問題を冷静に判断できる。

いかなる国際機関も、経済戦争がなくならない限り、平和を維持できない。国際分業の時代において、自由貿易はあらゆる友好的な国際協定に不可欠である。そして国家主義(etatism)の世界で自由貿易は不可能である。

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