2017年1月15日日曜日

「国際」経済学はいらない

Donald J. Boudreaux, No Such Thing as "International" Economics(「国際」経済学なんてものはない)より抜粋。

経済学に「国際経済学」などという下位区分(sub-discipline)はないほうがいい。個人(企業など自発的に作った集団のメンバーを含む)だけが貿易を行う。国は貿易しない。

個人(企業など自発的に作った集団のメンバーを含む)だけに比較優位(comparative advantages)や比較劣位がある。国にはない。個人だけが生産活動で得意分野がある。国にはない。

個人(企業など自発的に作った集団のメンバーを含む)だけが大量生産や多角化(economies of scale, of scope)のメリットを生み、享受できる。国にはできない。

個人(企業など自発的に作った集団のメンバーを含む)だけが支出、貯蓄、投資を行う。国はやらない。個人だけが収入、富、幸福(welfare)を得たり失ったりする。国にそのようなことはない。

もちろん「米国と中国の貿易」「ドイツはビール醸造に比較優位がある」「インドの国民所得が増加」などと話すことはできる。しかしこれは単に、生身の人間(flesh-and-blood person)が行う無数の選択・行動の結果を合算した、意図せざる結果を意味するだけだ。

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