新自由主義は自由主義か
左翼によれば、欧州連合、世界銀行、世界貿易機関、各国中央銀行などの組織は新自由主義の産物だといふ。だとすれば新自由主義は本来の自由主義(リベラリズム)とは異なる。本来の自由主義は市場経済を擁護する自由放任主義で、市場に介入するこれら官僚組織に反対だからだ。
We Don't Need Neoliberalism — We Already Have Liberalism | Mises Wire
新自由主義の幻影
左翼の新自由主義批判を聞くと、まるで世界中で自由放任主義が勝利し、市場介入がなくなり、税が軽くなったかのやうだ。実際には米国は今や巨大な福祉国家となり、国民1人当たりに政府が支出する医療費はノルウェー、ルクセンブルク、オランダに次ぎ世界第4位だといふのに。
Mises Against the Neoliberals | Mises Wire
これは資本主義ではない
多くの人は米国が純粋な資本主義だと誤解してゐる。実際は産業全体に政府が深く介入してゐる。大手農業企業への補助金。輸出入銀行からボーイング社への優遇融資。救済を見越して事業拡大する大銀行。これは資本主義ではない。しかし人々は「社会主義がまし」と思ってしまふ。
Crony capitalism responsible for socialism's new popularity
官製の奇跡
かつてソ連が米国を経済で追い抜くと騒がれたが、取り越し苦労だった。大量のコンクリート、鉄鋼、水素爆弾を造れるからといって、真に価値あるものを生み出せるわけではないからだ。今の中国も同じ。官僚が補助金や政府融資、国営企業で作り出した経済の奇跡は長続きしない。
China—Americans’ Economic Bugaboo du Jour
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