*Frank Hollenbeck, Free Trade Brings Abundance — Protectionism BringsScarcity(自由貿易は豊かさをもたらし、保護貿易は欠乏をもたらす)より抜粋。
中国のやることを気にしなくていい。中国が自国産業に補助金を出せば出すほど、安い商品とサービス(cheap goods and services)がたくさん手に入るし、トランプ氏の考えと逆に、高賃金の仕事が生まれる。
先進国の生活水準(living standards)がアフリカより高いのは、先進国の人々がアフリカの人々より賢いからでも勤勉だからでもない。労働力の基盤にはるかに大きい資本があるからだ。
高賃金をもたらすのは分業(division of labor)と豊かな資本である。資本の量が大きいほど、価値を生み出す生産力が高まり、競争のある社会なら賃金も高くなる。
中国が輸出を補助し、中国製品が事実上タダになったとしよう。するとそれらの製品を国内で生産するために希少な資源(scarce resources)を使わずに済み、資本を他の〔より高付加価値な〕産業に振り向けることができる。
保護貿易政策(protectionist trade policy)の狙いは欠乏をもたらすことだ。貿易の規制で資本は増えず、散り散りになる。保護主義の国では分業が発達せず、資本が分散し、賃金は本来あるべき水準より低くなる。
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