政府支出を経済成長に魔法のように変えてくれる、「インフラの妖精」(Infrastructure Fairy)など存在しない。
政府がインフラ整備に使う資金は、国債・課税・通貨発行(税という名のない税)のいずれかの方法で、非政府部門(non-government economy)から移さなければならない。差し引きゼロだ。
インフラであれ何であれ、政府の支出計画が終わると、後に残るのは、「刺激策」(stimulus)で仕事を得た労働者である。同じ資金を民間で消費・投資すれば、別の仕事が生まれたはずなのに。
他の政府支出(government spending)と同じく、インフラ投資で「富の創造」はできない。誰かから取った金を他の誰かに与えるだけのことだ。
政府支出から納税者が払った資金を差し引けば、ゼロだ。もちろん、政治家や政府と契約した業者(government contractors)は結構な分け前にありつくだろう。だが一般人はそれほど幸運でない。
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