*ソーントン編『ミーゼス引用句集』(
The Quotable Mises)より。
<抜粋>
インフレーション(通貨膨張)政策は軍国主義になくてはならない知的道具である。インフレ政策ができなければ、福祉に対する戦争の悪影響がもっと早く明らかになり、厭戦気分(war-weariness)がすぐに広がるだろう。
生活費の増大に不満をこぼさない世代はない。しかし何もかもが高くなるということは、単に貨幣の交換価値(exchange value)が下落していることを意味する。
欧州の好戦的な諸国民(belligerent peoples)も、各国政府が戦費を〔通貨膨張でごまかさず〕もっとはっきり公表していれば、ずっと早く戦争にうんざりしたことだろう。
インフレーションは戦争と革命にとっていつも重要な政策手段(resource of policies)だ。社会主義にとっても同じである。
インフレーションは国家主義と恣意的な政府の財政補完手段である。それは複雑な政策・制度の歯車(cog)の一つであり、次第に全体主義へと導く。
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