2020-04-08

悪魔の取引

昔から人々は不安に襲われると、安全の代わりに自由を差し出す悪魔の取引に進んで応じた。米国で第一次大戦中、ウィルソン大統領は言論の自由を弾圧。大恐慌中、ルーズベルト大恐慌は補償なしに財産を没収。9/11テロ後、愛国者法は不合理な捜索押収を行い、監視国家を生んだ。
Freedom in a Time of Madness, by Judge Andrew P. Napolitano | Creators Syndicate

私たちの権利は人間性に由来するもので、政府に与えられたものではない。愚かな人々が犠牲にしてよいのは、彼ら自身の自由であり、他人の自由ではない。自由が制限されうるのは、政府が裁判で責任を証明したときだけである。この保護を適正手続と呼び、憲法で保障されている。
Beware a Government of Fear, by Judge Andrew P. Napolitano | Creators Syndicate

米NY州のクオモ知事は人々を教育・脅迫して常識ある行動を取らせ、ウイルス拡大を食い止めようとしている。しかし彼も州議会も合法的には、旅行や平和な集会の権利に介入はできない。これらの自由は憲法で保障されているからだ。利益がどれほど大きくても、介入は許されない。
Taking constitutional rights seriously during COVID-19 pandemic - Washington Times

国家非常事態宣言を受け、米国民は深く考えもせず、集会の自由が狭められるのを受け入れるようだ。市民は恐怖に見舞われると、安心安全と引き換えに、憲法上の貴重な権利をたやすく手放そうとする。非常時には憲法上の権利を停止しなければならないと言う人々に気をつけよう。
Carl Snowden: A state of emergency does not suspend our constitutional rights - Capital Gazette

危機の最中、政府権力がつねに拡大するのは、万人が認める真理である。また、政治家・官僚がチャンスをとらえては自分の任務と権力を拡大させるのも、万人が認める真理である。コロナウイルスの脅威に関する政府の行動を評価する際には、これらの政治力学を忘れてはならない。
Coronavirus Is Setting Dangerous Precedents For American's Civil Rights | The National Interest

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