David Gordon, The Failures of Obama's Foreign Policy(オバマ外交政策の失敗)より抜粋。
自由な市場と平和的な外交政策(peaceful foreign policy)は切り離せない。政府が好戦的な外交政策を行えば、自由な市場は維持できない。強力で攻撃的な政府がしょっちゅう戦争を行うと、それを支えるために莫大な経済資源が必要になる。
オバマは米国の外交政策を批判して大統領に就任したが、根本的な変化を望んでいた人々をたちまち失望させた。オバマは実際には介入主義者(interventionist)だったのである。
オバマは二つ約束をした。一つはイラク戦争(オバマの言う「馬鹿げた戦争(stupid war)」)を終わらせること。もう一つはアフガニスタン戦争(「必要な戦争(necessary war)」)に勝つことだ。驚くなかれ、8年後の今、どちらの約束も果たしていない。
イラン核合意(Iran nuclear deal)を除き、オバマ政権は中東で混乱を助長した。シリアでアサド政権を転覆しようとし、失敗して悲惨な状況をもたらした。リビアでもカダフィ政権を崩壊させ、同国を混乱に陥れた。
オバマは共産主義と冷戦がとうの昔に終わっていることを無視し、過去の政権による反ロシア政策(anti-Russian policy)を続けた。ロシアを刺激してプーチンをクリミア、ウクライナへの敵対行動に駆り立て、それを口実にさらなる介入政策を進めた。
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