2016年8月20日土曜日

〔翻訳〕兵士という奴隷


*Murray Rothbard, Never a Dull Moment: A Libertarian Look at the Sixties(『リバタリアンが見た60年代』)より抜粋。

奴隷制の重要な実例は、軍隊(armed forces)である。志願制の軍隊でさえ、大規模な奴隷制を実践している。

たしかに志願制軍隊(volunteer army)の場合、兵役に就く人々の自由な選択によって新兵を募る。しかし兵役に就いた後、何が起こるだろうか。

ある人が軍に五年間入隊するとしよう。二年たったところで厳しい軍隊生活(military life)にうんざりし、除隊してもっと良い仕事に就こうと決めたとしよう。それは可能だろうか。もちろん無理だ。

兵士以外のあらゆる職業では、人は辞めたいときに辞め、他の仕事に就くか、仕事そのものを辞めることができる。…辞める自由がなければ、人は奴隷(slave)である。たとえ最初はその仕事をまったく自発的に選んだとしてもである。

仕事を辞める権利がなければ、人は自由でない。どの職業でもこの権利は否定されない。ただ一つの例外は、軍隊である。そこでは辞めると「脱走」(“desertion”)と呼ばれ、投獄され、銃殺されることさえあるのだ。

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