2016年8月4日木曜日

〔翻訳〕金銭的利益は善である

*Jakub Bozydar Wisniewski, Why We Need Profits(「利益が必要な理由」)より抜粋。

金銭的な利益(Monetary profit)だけが利益ではない。心理的な利益を得るためにも、人々は多くのことをするだろう。それにもかかわらず、複雑な産業社会で持続可能な経済を築くには、金銭的な利益は欠かせない。

自由な市場経済で利益を蓄積することは、欲深さや強欲(acquisitiveness and greed)の現れどころか、実践的な知恵が複雑な生産過程に適用されたことを示す。

利益を求める企業家は取引先や顧客を道具のように扱うと言われるが、それは家族間や友人同士でも同じである。人は愛する者や仲間を、心理的な満足を得るための「道具」(“instruments”)として扱っているのだ。

成功した個人や企業が富を生み出す複雑な貨幣経済(monetary economy)では、物々交換や贈与経済の社会には存在しないような嫉妬が生まれる。嫉妬からは道徳的な非難が無尽蔵に湧き出す。

自由な社会では、儲かるものは善であり、善は儲かる。しかしこの事実を理解するには、素朴な道徳観(naïve vision of morality)を捨てなければならない。素朴な道徳観は、人間の協力関係が広がる社会にはふさわしくない。

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