2016年8月12日金曜日

〔翻訳〕徴兵制の歪んだ平等



*Murray Rothbard, Never a Dull Moment: A Libertarian Look at the Sixties(『リバタリアンが見た60年代』)より抜粋。

「徴兵するなら全国民を対象にしなければならない」という主張は、ある黒人奴隷(Negro slavery)が脱走に成功したら「公平」のために連れ戻さなければならず、社会の全員が平等に奴隷にならなければならないと言うのと同じだ。

全員徴兵(“draft-everyone”)を唱える平等主義は、国民全員を強制的に等しく扱う目的に決して成功できない。なぜなら、もし国民全員を徴兵しても、戦場の最前線に送られるのは少人数だけだからだ。

最前線(front lines)に送られる以外の者は、食用動植物の育成、道具作り、補給などを受け持たなければならない。条件の平等をいくら強制しようとしても、それは物の道理に反し、必ず失敗する。

誰かが徴兵を逃れたら喝采すべきである。全員を「平等に」苦しませるのでなく、徴兵の廃止(abolition)を求めなければならない。

この世で達成できる唯一の平等とは、すなわち唯一の理にかなった平等の考えとは、自由の平等(equality in liberty)である。

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