アンチウォー・ドット・コム
(2023年11月28日)
決議案は412対1の賛成多数で可決され、現代イスラエル国家の「生存権」を否定することは反ユダヤ主義だとした
Rep. Massie Casts Lone No Vote Against Bill Equating Anti-Zionism With Antisemitism
— Antiwar.com (@Antiwarcom) November 29, 2023
The resolution, which passed in a vote of 412-1, says denying the modern state of Israel's 'right to exist' is antisemitism
by Dave DeCamp@DecampDave #Israel #Gaza https://t.co/zkWlpsVBR9 pic.twitter.com/wLWfAw2o5e
トーマス・マッシー米下院議員(共和党、ケンタッキー州)は、現代イスラエル国家への批判〔反シオニズム〕を反ユダヤ主義と同一視する決議案に反対票を投じた唯一の議員となった。
決議案は、ラシダ・タリーブ議員(民主党、ミシンガン州)が棄権したため、412対1対1で可決された。決議案は、下院が「イスラエル国家が存在する権利を有することを再確認する」とし、「イスラエルの存在権を否定することは反ユダヤ主義の一形態であることを認識する」と述べている。
マッシー議員はXへの投稿で反対理由をこう説明している。「『イスラエル国家の生存権を再確認する』というタイトルと文言の多くには賛成だが、反シオニズムと反ユダヤ主義を同一視しているため、この決議案に反対票を投じる。反ユダヤ主義は嘆かわしいことだが、それをイスラエル批判にまで拡大することは役に立たない」
タリーブ議員は、決議案が「パレスチナの人々の存在を無視」し、「平和的共存に近づくことはない」という理由で賛成票を投じなかったと述べた。決議案では、ユダヤ人が「イスラエルの土地固有の民族」であるとしているが、近代国家が主に最近移住してきたユダヤ系ヨーロッパ人によって建国され、1948年に70万人以上のパレスチナ系アラブ人をこの土地から追い出したことには触れていない。
マッシー議員は、ガザ地区での戦争を支援するためイスラエルに143億ドルの軍事援助を追加する法案を含む、他のイスラエル関連法案にも反対票を投じている。その立場から、マッシー議員はイスラエル・ロビーの標的にされてきた。
「なぜイスラエルは歴史的に他のどの国よりも多くの対外援助を受けているのか。最も積極的なロビイストがいるからだ。私は143億ドルを新たに海外に送ることに反対票を投じた。だから今、連中はラジオ、テレビ、フェイスブックで広告を流している」。マッシー議員は16日、Xにこう書き込んだ。
Rep. Massie Casts Lone No Vote Against Bill Equating Anti-Zionism With Antisemitism - News From Antiwar.com [LINK]
【訳者コメント】反シオニズムが反ユダヤ主義と異なることは、誰でも理解できる道理だ。それが政治上の都合から、議会で圧倒的多数に無視されてしまう恐ろしさ。唯一反対票を投じたリバタリアン、マッシー議員の勇気に拍手を送りたい。
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