デンマークの大学がコロナ感染で実験を行い、半数の人にはマスクを与え戸外で着用するよう、残り半数にはマスクをしないよう指示した。実験を終えた4860人のうち、感染したのはマスクをしたグループが42人で1.8%、しないグループが53人で2.1%で、統計上有意な差はなかった。
最近の調査によれば、ロックダウン(都市封鎖)の実施もその厳しさも、コロナによる死亡率には関係ない。死亡率の高さに最も関係があるのは寿命だという。ロックダウンでグローバルな不況、多数の企業倒産、失業、精神衛生の悪化、自殺の増加といった多大な犠牲を払ったにもかかわらずだ。
この春、米国でコロナ対応のロックダウンが広がった際、25州で展開するレストランチェーン、ワッフルハウスは700店舗を閉鎖。2万8000人の時間給労働者が職を失った。ある調査によれば、コロナで最も失業しやすいのはヒスパニック女性、移民、若者、教育水準の低い人だという。
米コロラド州のいくつかの郡でコロナ感染の警戒水準が上がり、州はレストランやジムなどに対する規制を強めると発表した。これを北部のウェルド郡が拒んだ。同郡は住民と事業主に対し、個人としての責任で決断し、自分と家族、地域、仕事を守るよう促すにとどめると表明した。
日本で自殺者が急増している。コロナ感染症そのものよりも、感染症の経済や社会にもたらした影響が大きかったとみられる。日本は死亡者を2000人未満に抑え、他の多くの国よりもうまく対処してはいるものの、自殺者数は10月だけで2153人に急増し、4カ月連続で増加した。
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