英哲学者リチャード・プライスによれば、国には二つの敵がいる。国内の敵(自国政府)と国外の敵(外国政府)だ。自国政府のほうが抜け目なく、危険である。権力者はつねに権力の拡大をうかがい、権力は国民から負託されたもので権力者自身のものではない、という原理を嫌う。
Richard Price on how the “domestic enemies” of liberty have been more powerful and more successful than foreign enemies (1789) - Online Library of Liberty
なぜ社会では多数の人々が少数の支配者の命令に服従し、苦しむのか。16世紀フランスの思想家ラ・ボエシによれば、人は生まれ落ちた国家の制度を普通だと思い込む。正義と法の支配が必要ではと疑う能力をもつ者はわずかで、多くの人は臆病なまま暴君に服従することに甘んじる。
Étienne de la Boétie provides one of the earliest and clearest explanations of why the suffering majority obeys the minority who rule over them; it is an example of voluntary servitude (1576) - Online Library of Liberty
ブレグジットで問われたのは、関税は高いより低いほうがよいかどうかではない。関税を誰が、どこで、どのように決めるかだ。多くの人がブレグジットを単なる経済政策の議論にしようとしたが、主流経済学の数字いじりで、人々がEU離脱の価値をどう測ったか知ることはできない。
Brexit Voters Aren't As "Irrational" As Their Opponents Think | Mises Wire
英政治家ジョン・ブライトは自由貿易と平和を強く擁護した。ロシア帝国は野蛮な脅威だとして戦争を主張する英政府に反対し、戦争は人間が被りうるあらゆる恐怖、残虐行為、犯罪、苦しみをひとまとめにしたものだと警告した。開戦論は止まらず、悲惨なクリミア戦争が起こった。
John Bright on war as all the horrors, atrocities, crimes, and sufferings of which human nature on this globe is capable (1853) - Online Library of Liberty
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