2019-03-16

選挙のいらない社会

延びた任期
アメリカ建国直後、ほとんどの州で知事の任期は1年。4年の州はなかった。今では1年の州はなくなり、2年もはぼ全滅。ほぼすべての州で4年に延びた。この現状を良いとする意見が多いが、問題は「誰にとって良いか」だ。政治家にとって良いことが、国民に良いこととは限らない。
Why There Should be More Elections, More Often | Mises Wire

資本主義への嫌悪
経済学者ゾンバルトは20世紀初め、ドイツで社会主義思想と資本主義への嫌悪を広めた。彼によれば、英国は人工的な自由放任の商業主義に陥り、個人の幸福ばかりを追求したために闘争本能を失った。一方、ドイツの国家概念は自然に根ざす英雄的な貴族階級に由来してゐるといふ。
Hayek on the Socialist Roots of Nazism - Foundation for Economic Education

マルクスの夢
マルクスは『共産党宣言』(1848年)で、中央銀行を設立し国家が通貨発行を独占するやう提言した。当時の通貨は金と銀だったからだ。1971年8月15日、米政府がニクソン・ショックでドルと金の交換を停止したことで、マルクスの理想が実現する。裏付けのない不換紙幣の世界だ。
Why Marx Loved Central Banks | Mises Wire

選挙のいらない社会
大衆が投票するのは、経済学者ケインズの言葉を借りれば、過去の三文文士が広めた通念を信じてゐるからにすぎない。重要なのは選挙の仕組みではなく、社会の仕組みをどうするかだ。大衆が完全な自由を求めるやうになれば、自由を縛る政府は不要になり、選挙もなくなるだらう。
Target Liberty: Who Should Be Allowed to Vote

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