2019-02-25

健康帝国ナチス

文化は法律で守れない
あらゆる文化は多かれ少なかれ、つねに変化してゐる。変化は自然発生的で、中央でコントロールできない。異文化との交流でも変化が生じる。文化の異なる移民を、文化を破壊する侵略者扱いする人たちがいるが、文化は物ではないから、それを法律や規制で守る権利は誰にもない。
No One Owns a Culture

ナショナリズムの倒錯
ナショナリズムの考えによれば、人は他国民より自国民を尊重しなければならない。自国民といっても大半は赤の他人だ。互ひに会ふこともなく、どんな人間だかわからない。品性下劣な輩や犯罪者もゐるだらう。たまたま同じ国籍だからといって、なぜ尊重しなければならないのか。
Nationalism Is a Weird Ideology

健康帝国ナチス
ナチスはポスターで「諸君は健康を保つ義務がある」とドイツ国民に訴へた。ヒトラー自身、非喫煙の信念を抱き、煙草の害を示す研究に私費を投じた。ある政党紙いはく「同胞の国家社会主義者諸君、総統は喫煙に反対し、国民に自身の身体を薬物で害する権利はないとお考へだ」。
There Really Were Health Nazis - Foundation for Economic Education

奪はれた抵抗手段
ベネズエラは2012年、犯罪抑止を名目に銃器・弾薬の販売を禁止した。これは犯罪抑止につながらないばかりか、自由を踏みにじり、暮らしを破壊する政府に対し、市民が抵抗する手段を奪った。銃規制で国家は暴力を独占。市民は無防備な臣民となる。武装した国家にはかなはない。
How Gun Control Became an Instrument of Tyranny in Venezuela | Mises Wire

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