Gold & Silver Declines are Reminiscent of the 2008 Financial Crisis [LINK]
【海外記事紹介】この分析記事は、足元の金と銀の価格下落を、2008年の金融危機直前の状況になぞらえて解説しています。イランとの戦争によるインフレ懸念や世界情勢の不透明感から、本来なら金価格は上昇するはずですが、実際には今月、5,182ドルから4,600ドル付近へと約11.2%下落しました。この現象は、2008年3月に964ドルだった金が、危機の本番を迎えた同年11月に21.4%下落した際と同じ心理状態を映し出しています。当時はその後、金は2011年にかけて136%上昇し、続く10年間にわたって株式をアウトパフォームしました。
現在、金融危機の「爆心地」として懸念されているのはプライベート・クレジット(ノンバンク融資)市場です。3月6日には世界最大の資産運用会社ブラックロックが、260億ドル規模の法人向け融資ファンドにおいて、投資家からの払い戻し請求が規定の5%を超えたため、一部の解約を制限する措置をとりました。こうした流動性の枯渇に直面すると、投資家は債務の支払いや現金を確保するために、売却しやすい「金」を売らざるを得なくなります。つまり、現在の金の下落は価値の毀損ではなく、現金確保のための換金売り、いわゆる「流動性パニック」によるものだと分析されています。
マクラウド氏は、投資家が「安全への逃避」としてドルを買っている現状を「重大な過ち」だと警告しています。米財務省のデータやオフショア市場を合わせると、世界には100兆ドル規模のドルが溢れており、これ以上の買い手は存在しない「過密なトレード」になっています。対照的に、各国の中央銀行は価格の下落を好機と捉え、現物の金を猛烈な勢いで買い集めています。これはドルの覇権が終わりを迎え、通貨の購買力が崩壊する前兆であると氏は主張します。
特に、イランが原油の支払いに人民元を認め、ペトロダラーの時代が終焉に向かっていることは決定的です。中国は1980年代から密かに金を蓄え、ドルを介さない人民元国際決済システム(CIPS)を完成させてきました。記事は、目先の価格変動に惑わされてドルに固執する投資家に対し、金こそが最終的な決済手段であり、不確実な信用制度に代わる唯一の安全資産であると説いています。今回の金の下落は、法定通貨制度が崩壊に向かう「嵐の前の静けさ」であり、その後の劇的な反転を示唆するものとして描かれています。
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