I've Turned Into a Gold Bear -- For Now [LINK]
【海外記事より】金市場の現状と今後の展望について、マイク・マハレイ氏による分析をご紹介します。マハレイ氏は、現在の金市場に対して、短期的には弱気な見方に転じていると述べています。先週、金は激しく売られ、1オンスあたり5000ドルを割り込み、一時4300ドルを下回る場面もありました。これは1983年以来の最悪な週を記録する動きとなっています。
こうした売りの背景には、イランでの戦争を巡る不透明感から、投資家が株式や債券を売却し、現金を手元に置こうとする動きがあります。特に金の下落を招いている主な要因は、インフレへの懸念と、連邦準備理事会(FRB)が金利をより長く高く維持するという見方です。一般的に、利息を生まない資産である金にとって、高金利は逆風とみなされます。皮肉なことに、金はインフレヘッジの手段であるはずですが、ここ10年ほどは実際のインフレ率よりも、それに対する金融政策の予測が金価格を大きく左右するようになっています。
しかし、マハレイ氏は、過去2年間にわたって金価格を押し上げてきた根本的な要因が消えたわけではないと強調しています。現在の市場の認識とは裏腹に、FRBが金利をさらに引き上げたり、長期間据え置いたりすることはないと同氏は予測しています。むしろ、現在の戦争が借金まみれのバブル経済を崩壊させる引き金となり、中央銀行は過去の経済危機時と同様に、利下げや量的緩和に踏み切らざるを得なくなると見ています。
それは、経済が失速する中で物価が上昇する「スタグフレーション」という事態を意味します。膨大な債務のブラックホールや過去の過剰投資が解消されていない中で、FRBはいずれ「インフレの抑制」か「緩和による経済の下支え」かの二択を迫られ、最終的には後者を選ぶだろうと著者は推測しています。他のアナリストも、現在の中央銀行の強硬な姿勢は神話に過ぎず、いずれ新たな量的緩和が必要になると同意しています。
結論として、マハレイ氏は短期的には金価格にとって厳しい時期が続く可能性があるものの、これは一時的な現象であると考えています。5000ドルを下回る現在の価格は、むしろ絶好の買い機会であるという見解です。政府の巨額の赤字や、経済危機の救済のために通貨が大量に発行される未来を見据えれば、米ドルのような法定通貨を持ち続けるよりも、金を保有し続けることの妥当性を説いています。
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